先日3 A+が発表されて、それほど経っていない印象ですが。
本日、Raspberry Pi 4 Model Bが発表されたようです。
メモリー1/2/4GB対応、Gigabit Ehternet対応、USB 3対応はまあ最初に気になる点ですが。
電源コネクタや、HDMIコネクタの変更、そしてBletooth 5.0対応といった、細かい変更があるようです。
購入時、何が必要かどうかを整理するため、細かいスペックを確認させて頂こうと思います。
こちらの公式サイトを確認させて頂きました。
目次
電源コネクタはType-Cに変更
- 5V DC via USB-C connector (minimum 3A*)
- * A good quality 2.5A power supply can be used if downstream USB peripherals consume less than 500mA in total.
電源コネクタは、microBUSB type-C端子に変更されたようです(以前はmicroB)。「USB接続機器の電源容量が500mA以下の場合、品質良好な2.5Aの電源が使用できます」と記述がありますが、そもそもコネクタが変わりましたので、今までのmicroB端子の電源は、そのままでは使用できないかと思います。
今後、正式対応したType-C 3.0Aの電源ユニットが発売されるかと思います。情報が入りましたら、記事を更新させて頂こうと思います。
※19.12.1追記:
Type-C対応、Raspberry Pi 4適合の電源が発売されました。無線LANは5GHz対応、Bluetooth 5.0対応
- 2.4 GHz and 5.0 GHz IEEE 802.11ac wireless, Bluetooth 5.0, BLE
無線LANはRaspberry Pi 3 Model B+(以下3B+と記述致します)と同じデュアルバンドac対応ですが、Bluetoothが4.2→5.0対応となり、更なる省電力に期待できそうです。
HDMIコネクタはmicro HDMIに
- 2 × micro-HDMI ports (up to 4kp60 supported)
2つのmicro-HDMIコネクタが搭載されたということは、デュアルモニターに対応した、ということでしょうか。
品質につきましても、4K解像度・リフレッシュレート60Hzに対応しているため、高精細の映像を楽しめそうです。
HDMIコネクタは3種類存在しますが、誤ってminiを選択しないように注意しましょう。
- 通常のHDMIコネクタ
- mini HDMI
- micro HDMI
変換アダプタやケーブルは、こちらのようなmicro端子のものを選べば良さそうです。
Micro-SDカードのUHS対応は不明
- Micro-SD card slot for loading operating system and data storage
microSDカードのアクセス速度に変化があるかどうか、具体的にはUHS-IやUHS-IIに対応したかどうかは、現時点では不明です。
UHSについての詳細はこちらの記事になります。
とはいえ、近年のRaspberry PiはUSBストレージから起動できるようになり、microSDカードを必ず使わなければならない、という状況は無くなりました。
パフォーマンス向上を狙う場合、USB 3.0端子にストレージを接続し、そちらから起動する手も使えそうです。
CPUは64ビットのCortex-A72にパワーアップ
CPUは動作周波数の他、コアも変更されたようです。
- Broadcom BCM2711, Quad core Cortex-A72 (ARM v8) 64-bit SoC @ 1.5GHz
Raspberry Pi 3B+のSoCはBCM2837B0、Cortex-A53@1.4GHzでしたので、同じARM v8アーキテクチャながらCPU性能の改善が期待できます。
メモリーは1/2/4GBから選択可能
- 1GB, 2GB or 4GB LPDDR4-2400 SDRAM (depending on model)
Raspberry Pi 3B+は1GB LPDDR2 SDRAMでした。こちらもメモリーの帯域と容量が改善されています。
USB 3.0対応、Gigabit Ethernet対応
- 2 USB 3.0 ports; 2 USB 2.0 ports.
- Gigabit Ethernet
USB 3.0ということで、USBの転送速度は最大5Gbpsかと思われます。今までRaspberry PiはSSDやHDDアクセス速度がボトルネックでしたが、その制限からやっと開放されたようです。
さらに、Gigabit EthernetもUSBブリッジ経由の300Mbps制限が無くなり、フルスピード対応になりました。
例えばNextcloud等のストレージ系サーバとして使用したい場合、性能が大幅に改善する可能性があります。
Raspberry Piは安定動作が魅力
以前、Raspberry PiでNTPサーバを作ってみました。
Raspberry Pi 3 Model Bを西日が差し込む窓際に置いておきましたが、熱暴走することなく3ヶ月以上、安定動作していました。
シングルボードコンピュータは様々なメーカーから、様々な種類が発売されています。64ビット対応の最近のモデルで、Amazonさんで入手可能なものでも、次の記事の種類が存在致します。
実は動作の安定度合いは様々で、安定化に苦労する場合もあります。CPUクロックを落として安定化させる場合もあるほどです。
Raspberry Piの魅力の1つに、動作が恐ろしく安定しているポイントが挙げられます。窓際に置いた場合、直射日光で、近辺の温度が50度前後になる場合もありましたが、問題なく動作しておりました。
安定性能は実用性に直結致します。
Raspberry Pi 4は、機能的な性能向上に加えまして、他の同様な性能のシングルボードコンピュータに勝る安定性=実用性についても、筆者は個人的に大変期待しています。(ワクワクt
ざっと、Raspberry Pi 4 Model Bのスペックの気になる点を挙げさせて頂きました。
実は他にも、細かいところでは、CSIカメラが2レーンになった点や、H.265デコード、H.264エンコードに対応した点など、気になるところはまだあるのですが。
このあたりを考慮しつつ、製品の発売を楽しみに待たせて頂きたいと思います。
※19.12.1追記:Raspberrry Pi 4 model Bで、64ビット版Ubuntu 19.10を起動してみました。宜しければこちらの記事を御覧ください。