Raspberry Pi 4で64ビット版Ubuntu 19.10 Eoan Ermineを高速起動するには

Raspberry Pi 4 model Bで、64ビット版Ubuntu 19.10を起動してみました。

Raspberry Pi 3までと異なり、電源やHDMI端子が変わったため、必要な機材が変わりました。具体的な変更箇所はこちらの記事になります。

さらに、ベンチマークを測定してわかりましたが、高速に起動するために、microSDカードも適切な選択が必要のようです。

このあたりを記録しておこうと思います。

※20.3.15追記:

Raspberry Pi 4でUbuntu 20.04 Focal Fossaを起動する新しい記事はこちらになります。

以下、少し古い記事になります。


必要な機材

Raspberry Pi 4本体

本体はメモリー4GBのものを使用しました。同じRaspberry Pi 4でも、技適認証されているもの/されていないものがあるようです。認証済みのものは、国内でWi-FiとBluetoothを使用できますので、購入時に確認されたほうが宜しいかと思います。

電源

Raspberry Pi 4の電源は、USB Type-C端子のものが必要です。電源容量は5V 3Aになります。私は、手持ちのmicroB端子の安定化電源(5V 3A)を、microB→Type-C変換アダプタを間に入れて使用しています。が、推奨方法では無いようです。純正電源を購入されたほうが宜しいかもしれません。

この記事は動作を保証するものではありませんので、ご注意下さい。

HDMIケーブル

HDMI端子は、標準端子ではなく、micro HDMI端子に変わりました。このため、変換アダプタか、変換ケーブルが必要かと思います。

上述の写真をご覧頂くと分かる通り、Raspberry Pi 4はmicro HDMI端子が2つ搭載され、デュアルモニターに対応しました。ディスプレイを2つ接続したい場合、変換アダプタも2つ必要かと思います。

microSDカード

Raspberry Pi 3と異なり、Pi 4は、USBストレージから起動できないようです(※19.12.1現在)。このため、起動用のメディアは、microSDカードが一般的かと思います。(ネットワークブートもできますけど)

後でベンチマークの結果を掲載させて頂こうと思いますが、microSDカードは、UHS-I U3対応を選択するほうが良さそうです。

UHSやU3の意味は、こちらの記事になります。

Raspberry Pi 4 model Bの場合、一般的なUHS-I U1(10MB/s程度)よりも、U3(30MB/s以上)を選択する意味があるようです。

シリアルコンソール

おうちの環境では、LogicoolのUnifiedキーボードが認識されませんでした。あれ?(※19.12.2追記: Raspberry Pi 4 4GBモデルはUSBが使用できないそうです。あれれ?。対応方法は後述致します。)

この場合、もちろん、LAN経由でSSH接続しても大丈夫ですが。

シリアルコンソールを接続して、PCからCOMポート経由で接続すると。このような感じで、起動時の詳細なログを見ることができます。シングルボードコンピュータを使用する場合、シリアルコンソールはあったほうが良いかと思います。


Ubuntu 19.10起動手順

起動用microSDカード作成

Raspberry Pi 4 model B用のUbuntu 19.10起動イメージは、Ubuntu公式Wikiからダウンロードさせて頂きました。

arm64、サーバー版イメージになります。

いつものように、Etcherで書き込ませて頂きました。

Ubuntu 19.10起動・ログイン

起動時の動作は、こちらのRaspberry Pi 3の場合と同じになります。

起動が完了しても、すぐにログインできませんが。シリアルコンソールを接続した場合画面に「Login time」と表示されて、ログイン可能になったタイミングを知らせてくれるようです。

初期ログイン/パスワードubuntu/ubuntuでログインしました。

さしあたり、Raspberry Pi 4 Model Bで、64ビット版のUbuntu 19.10を起動し、ログイン出来ることを確認することができました。

256GBのmicroSDカードも問題なし

今回、UHS-1 U3 A1対応の容量256GBのmicroSDカードを使用してみました。

なかなかの大容量ですが、特に問題なく使用できそうです。空き容量は221GBになります。

4GBモデルでUSBを使用するには

※19.12.2追記:

Ubuntu ブログを拝見したところ。

/boot/firmware/usercfg.txtにtotal_mem行を追加して、メモリーを4GB→3GBに減らすと、USBが(暫定的に)使用できるようです。

echo total_mem=3072 | sudo tee -a /boot/firmware/usercfg.txt

原因はカーネルのバグで、今後修正予定のようです。


デスクトップ(X Window System)のインストールは、前回のこちらの記事に記載致しました。

お試し頂く場合、参考にしてみて下さい。

さしあたり、microSDカードのベンチマークを動かしてみましたが・・・・その結果は、別の記事でご紹介させて頂こうと思います。

それではまた!

※20.3.15追記:

Raspberry Pi 4でUbuntu 20.04 Focal Fossaを起動する新しい記事はこちらになります。

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