Raspberry Piで動画のストリーミング(実況中継)を行ったり、タイムラプスを撮影したいとき。
- カメラが倒れないように安定して設置
- 撮影する方向を調整しやすく
するためのポイントが2つあります。順にご紹介したいと思います。
目次
Raspberry Pi以外で使用する場合
※19.4.14追記:
近年、Raspberry Piにカメラを取り付けるのではなく、たとえばJetson NanoのようなMIPI CSI-2規格対応シングルボードコンピュータに、カメラモジュールを取り付けるケースも見られるようになりました。この場合、カメラモジュールを立てる/三脚にマウントすることが可能な、何か台が必要かと思います。3DプリンタでSTLデータの出力が可能でしたら、宜しければこちらの記事を御覧ください。
Raspberry Piで使用する場合
ポイント1:ケースにカメラモジュールを固定する
カメラモジュールをRaspberry Piのケースに固定すると、設置しやすくなります。固定方法は2つあります。
- カメラモジュールを内蔵できるRaspberry Piケースを使用する方法。
- ケースを加工して、カメラモジュールを取り付ける方法。
カメラモジュールを内蔵できるケース
こちらのケースはRaspberry Piのマークの部分にカメラを内蔵することができます。黒色のものはLEDの光が外に漏れないため夜間撮影に向いているかと思います。他にもカメラモジュールを内蔵できるケースは何種類かあるようです。
こちらのケースは既に取扱はありませんが、せんごくネット通販さんで購入したものです。別の製品ですが、カメラモジュール内蔵ケースは現在も入手可能のようです。
MultiComp MC-RP002-CLR 【ケース】Raspberry Pi B+/2 用ケース(クリア/ロゴあり)
ケースを加工してカメラモジュールを固定
こちらの記事でご紹介させて頂きました、CS/M12マウントカメラモジュールの場合。
型紙を作り、ケースに穴を開けて、カメラモジュールを取り付ける方法もあります。M2 10mm程度のネジ(ビス)で固定できました。
穴あけは、こちらの工具を使用しました。普段はダンボールカッターとして利用しています。
ポイント2:自由雲台を錘(おもり)に使う
小さい三脚に、Raspberry Piケースを直接設置すると、すぐに倒れてしまうと思います。その原因は、Raspberry Piの重さで、三脚の重心が偏ってしまうためです。
倒れにくくするには、重い三脚を使うか、または中心に錘(おもり)を置いて、重心が動かないようにする必要があります。
そこで自由雲台が便利です。自由雲台は重さがあるため、カメラの向きをいろいろと変えても三脚が倒れにくくなります。また撮影の角度調節がしやすくなり、一石二鳥です。
自由雲台に三脚用アダプターを取り付けて設置すると簡単です。もしも、それでも三脚が倒れるようでしたら、もっと重量のある三脚に変えたり・・・あまりスマートではありませんが、マスキングテープのようなはがせるテープで三脚を固定する方法もあるかと思います。
車載の場合、デジカメ用の吸盤がそのまま使えそうです。
以上のような工夫で、小さい三脚でも安定して設置できるようになるかと思います。
撮影する方法ですが、監視カメラのように動画を撮影したり、ストリーミングや動き検出を行う場合はmotionEyeOSがお勧めです。
タイムラプス画像の撮影や、屋外でスマートフォンでカメラを操作する場合は、RPi-Cam-Web-Interfaceが向いているかと思います。