先日、Raspberry Pi OS 64ビット版に、EPGStation環境を、構築させて頂きました。
録画データのディレクトリを、Windows PCから直接閲覧・削除できるように。
sambaサーバをインストールしてみたいと思います。
目次
Rasbperry Pi OS 64ビット版のsambaサーバ設定例
sambaのインストール
まずはsambaサーバをインストールします。
sudo apt install samba -y
smb.confファイル作成
smb.confファイルを作成しますが。
その前に。オリジナルをリネームしておきました。
cd /etc/samba/
sudo mv smb.conf smb.conf.default
ポイントが2つ御座います。
- Dockerで起動しましたEPGStationのrecordedフォルダを共有します
- Dockerがroot権限で動いているため、ファイルの所有者がrootになり、通常のユーザでは削除ができません
視聴が終わったファイルは、PC側から直接削除したいため。
この記事では、root権限で作成したファイルを、samba経由で削除できるようなsmb.confファイルにしました。誰でもroot権限。その点は十分にご注意下さい。
sudo vi /etc/samba/smb.conf
次の内容になります。
16行目で、EPGStationのrecordecフォルダを指定しています。/home/hideの部分は適宜変更して下さい。
[global]
workgroup = WORKGROUP
log file = /var/log/samba/log.%m
max log size = 1000
logging = file
panic action = /usr/share/samba/panic-action %d
server role = standalone server
obey pam restrictions = yes
unix password sync = yes
passwd program = /usr/bin/passwd %u
passwd chat = *Enter\snew\s*\spassword:* %n\n *Retype\snew\s*\spassword:* %n\n *password\supdated\ssuccessfully* .
pam password change = yes
map to guest = bad user
[recorded]
path = /home/hide/docker-mirakurun-epgstation/recorded
comment = EPGStation recorded
browsable = yes
read only = no
writeable = yes
create mask = 0755
directory mask = 0755
guest ok = no
force user = root
force group = root
ポイントは、24行目のforce userとforce groupでしょうか。
root権限で作成される録画データを、samba経由で削除できるようにする設定になります。
通常のユーザ権限でファイル共有したい場合は、この2行は削除して下さい。
sambaユーザ作成
PCから共有フォルダにアクセスするためのユーザを作成します。
smbpasswdコマンドになります。
sudo smbpasswd -a <ユーザ名>
smbdサービス起動
最後にsystemctlコマンドで、ファイル共有を有効にします。
sudo systemctl enable smbd.service --now
sudo systemctl stop smbd.service
sudo systemctl start smbd.service
sudo systemctl restart smbd.service
以上で、Raspberry Pi 4で構築したDocker版EPGStationのrecordedフォルダに、PCからアクセスできるようになりました。
録画ファイルをsamba経由で直接削除した場合、EPGStationのクリーンアップ機能で、録画済みデータと整合をとる感じでしょうか。
SMBの共有ファイル経由のアクセスが可能ということで、視聴方法の選択肢が広がる設定かと思います。
宜しければ設定してみて下さい。