「購入時に基板がむき出し。触ると故障やケガのリスクがあり、またチップの放熱も問題」
これはRaspberry Piをはじめ、多くのシングルボードコンピュータが該当する気がします。
また性能が高いSoCが採用されている場合、しっかり放熱しないと、その性能を出しきれない、という問題も存在します。
それらの問題の解決策の1つとして。先日購入しましたOrange Pi 5にアーマーケースを取り付けてみようと思います。
Orange Pi 5用アーマーケースの構成
今回購入したケースは、Orange Pi 5専用のものです。
注文から到着まで10日程でした。
下記の構成のようです。
- アーマープレート
- バックプレート
- 冷却ファン
- サーマルパット4枚
- ドライバ
- プレート取り付け用ネジ・スペーサー・ナット
- 冷却ファン取付用ネジ
では早速取付たいと思います。
アーマーケースの取付け
バックプレートの取付け
まずは、Orange Pi 5本体の裏側に、スペーサーを介してバックプレートを取り付けます。ネジはOrange Pi 5の下側、バックプレート側から差し込む形になります。
前回取り付けたSSDですが、アーマーケースの取付けになにか影響がありますでしょうか?
実際に取付けてみたところ。2x5mmのネジを使用したため、はみ出す部分は特に無く、干渉を気にする必要はなさそうです。アーマーケース付属のスペーサーを使用したところ、バックプレートとSSDの間に、わずかな隙間があります。
SSDとバックプレートの間に薄いサーマルパッドを挟むことで、NVMe SSDの冷却も可能かもしれません。
今回はサーマルパットが手元に無いため、わずかな隙間がある状態で進めたいと思います。
サーマルパッドの取付け
次にOrange Pi 5のSoCやメモリーにサーマルパッドを取付けました。透明な薄い保護シートを剥がして取付けます。
保護シートは今回は爪ですぐに剥がせましたが、剥がしづらい場合はセロハンテープを使うとうまく剥がせます。必ず常備しておきましょう。
アーマープレートの取付け
アーマープレートの素材ですが、アルミのようです。軽いです。
しかし作りは丈夫で、どこか歪んだり折れたりするような気配はありません。作りはしっかりしています。
取付けですが、スペーサーを介してアーマープレートを取付けて、ナットで固定して完成です。
シングルボードコンピュータは、チップや回路がむき出しの状態でも、独特の美しさがありますが。
アーマープレートを装着しても、その存在感は変わらない感じがします。
冷却ファンの取付け
冷却ファンを使用する場合は、ナットで取付けましょう。
私は今のところファンなしで運用して、冷却性能が不足した場合、取り付けようかなと思っています。
アーマーケースの利点として、冷却性能の向上が挙げられます。
記事の内容の通り、サーマルパッドを介して、各種チップをアーマーケースに接触させているため、どこか熱が籠もる、という事はありません。
またアーマープレート全体が放熱板として作用するため、チップ個別に放熱板を取付けた場合よりも、熱伝導の範囲が大きく、より効率的に放熱されると思われます。
Orange Pi 5ですが、性能面で、恐ろしいポテンシャルを持っています。
アーマーケースを取付けたということで、本来の性能を出す下地ができた感じもします。
Linux、Androidともに、何か負荷の高いアプリを動かしたい場合、アーマーケースを導入してみてはいかがでしょうか。