Armbianの初期設定 令和5年(2023年)4月版

Armbianを初回起動したとき。

パスワードの設定や、ロケール設定、言語設定等の初期設定が必要になります。

番号で入力が必要のため、結構面倒です。

そのあたりをさらっと入力できるように、記録させて頂こうと思います。


対象のArmbianのバージョン

今回、Orange Pi 5にて、NVMe SSDからArmbianを起動しました。Armbianのバージョンは、Ubuntu Jammyベースのデスクトップ版になります。

  • Armbian 23.02.2 Orangepi 5 legacy
  • Build date: 17.02.2023

こちらのバージョンの初期設定手順になります。


初回起動時の初期設定

LANケーブルを接続してインターネットに接続しておくと、ロケールが自動取得されるようです。設定が少し楽になります。

LANケーブルを接続していない場合は、地域などを手動で選択します。

初期設定内容

Armbianの初回起動時の設定手順は下記になります。

  1. rootのパスワードを2回入力します。
  2. シェルを選択します。
    1. bash
    2. zsh
  3. ユーザ名を入力します。
  4. ユーザのパスワードを2回入力します。
  5. 氏名を入力します。ユーザ名と一緒で問題なければ、そのままエンターを押します。
  6. 言語設定を位置情報から設定するかどうか選択します。

LANケーブルを接続してインターネットにアクセス可能の場合、以上で設定完了になります。タイムゾーンが自動設定されて、ロケールは5番でyを選択すると日本語環境になります。

ロケールは、キーボードや時刻・通貨等の言語・国設定になります。X-Window Systemを使用する場合の言語設定(メニューなどの言語)とは別物です。メニューを日本語化したい場合は、別途、設定を変更する必要があります。

LANケーブルを接続していない場合

ロケールが自動取得できない場合、手順で手動で設定するメニューが表示されます。

  1. ロケーション設定→101) ja_JP.UTF-8
  2. 地域を選択→4)Asia
  3. 国を選択→23)Japan
  4. TZ=’Aaia/Tokyo’で問題無いかどうか→1)Yes

以上でオフラインの状態で言語設定が完了しました。

サーバ版などCLIの場合、以上で初期設定完了になります。

デスクトップを使用して、かつ日本語化する場合は以下になります。


Armbianデスクトップの日本語化

日本語フォントのインストール

Armbianでロケールをja_JP.UTF-8に設定しますと、このような感じで文字が豆腐になるかと思います。

こちらの記事と同様に。

Rock64に64bit版Linuxをインストール DietPi
Rock64でDietPiを起動してみました。 ウィンドウマネージャーはLXDE、MATE、XFCE、GNUStepから選択できるよう...

日本語フォントをインストールすると、正しく漢字が表示されます。

apt install xfonts-jisx0213 xfonts-intl-japanese fonts-ipafont fonts-noto xfonts-shinonome

Armbianを事前に更新

メニューを日本語化する前に。必ずArmbianを更新しておきましょう。

どうも古い日本語化パッケージはダウンロードに失敗するようです。アプリを更新しておかないと、日本語化に失敗する感じでした。

sudo apt update
sudo apt upgrade -y
sudo apt autoremove -y


デスクトップの日本語化

  1. 画面左下、Show Applicationsをクリック。
  2. Language Supportを起動します。
  3. 言語サポートが起動します。メニューとウィンドウの言語は「English」になっていて、日本語入力ができない状態です。
  4. 「言語のインストールと削除」をクリックします。
  5. 「日本語」を選択して「Apply」をクリックします。
  6. パスワードの入力が求められたら入力します。しばらく待っていると、言語パッケージのインストールが始まります。
  7. パッケージのインストールが完了しましたら、「メニューとウィンドウの言語」の「English」と「日本語(日本)」の順番を入れ替えます。
  8. 「Close」で設定画面を閉じます。
  9. Armbianを再起動します。

以上で日本語化が完了しました。


日本語の入力手順

既定では、キーボード入力に使うIMEシステムとして「IBus」が選択されています。

再起動後、「Windowsキー+スペーズ」キーを押しますと、英語と日本語の入力モードの切り替えが可能です。また日本語(Mozc)選択後、「カタカナひらがなローマ字」キーで入力モードが切り替わります。このように漢字入力を行う事ができました。画面右上の「あ」アイコンから、英語/日本語の切り替えと、入力モードの切替が可能です。


以上で、Armbianの初期設定が完了し、デスクトップで日本語を使用する準備ができました。

今回、Orange Pi 5でArmbianを起動しました。

NVMe SSDから起動しましたが、GUIのレスポンスは、かつてのシングルボードコンピュータとは思えないほど高速です。

そもそも、起動してデスクトップが表示されるまで10秒もかかりませんし、CPUはクアッドコア、メモリーも16GBという環境です。ハイエンドPCに匹敵するかもしれません。

このあたりのSSDへのArmbianのインストールは、別の記事にて記録させて頂こうと思います。

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