Orange Pi 5でArmbianをNVMe SSDから起動してみました

Orange Pi 5にNVMe SSDを接続しまして。

Armbianを起動してみました。

Armbianのイメージは、Orange Pi 5のサイトではなく、Armbianのミラーサイトからダウンロードしたものです。

そのような場合の、NVMe SSDへのArmbianのインストール手順を記録させて頂こうと思います。


SSDの取付け

以前に起動しました、UbuntuやAndroidと同じSSDを使用しています。

取付け方法等は、こちらの記事を御覧ください。

Orange Pi 5をNVMe SSDから起動してみました
2022年秋に登場しました、Orange Pi 5に。 M.2 NVMe SSDを取り付けまして。Ubuntu 22.04.1...

SSDにOrange Pi OS(Android 12)をインストールした際は、MASKROMモードでOrange Pi 5を起動し、PCから直接SSDへ書き込む事ができました。

しかし、今回使用するArmbianのイメージは、通常のmicroSDカードやeMMC用として配布されている形式のため、MASKROMモードで書き込む事はできません。(実際に試してダメでした

よって、最初にmicroSDカードからArmbianを起動し、そこからNVMe SSDへイメージを書き込む流れになります。


microSDカードでArmbianを起動

microSDカードの容量は32GBが安全

使用するmicroSDカードの容量は、32GBのものを使用しました。ArmbianやDietPi等、容量が大きいと起動しない場合があるため、32GBが安全です。UHS-I U3 A2、V30仕様が高速でお勧めです。

こちらはA1対応ですが。A2の場合、容量が小さいものは、入手が難しくなってきた感じがします。

Armbianイメージのダウンロード

Armbianのイメージは、公式サイトからダウンロードしました。Orange Pi 5のダウンロードページのArmbianは、公式サイトへのリンクでした。

今回はこちらの23.02JammyGnomeデスクトップ版を使用しました。

EtcherでmicroSDカードへ書き込み

ダウンロードしたxzファイルを、EtcherでmicroSDカードへ書き込みました。

特に問題なく書き込みが完了しました。

書き込みが完了したmicroSDカードをOrange Pi 5にセットして起動しました。

Armbianの起動と初期設定

Armbianの初回起動時、パスワードやロケールの設定が必要です。

画面の指示に従って設定します。

よくわからない場合は、こちらの記事を御覧ください。

Armbianの初期設定 令和5年(2023年)4月版
Armbianを初回起動したとき。 パスワードの設定や、ロケール設定、言語設定等の初期設定が必要になります。 番号で入力が必要の...

無事に起動しましたら。

次のステップとしまして、NVMe SSDにArmbianを書き込みます。


NVMe SSDへのArmbianのインストール

microSDカードで起動した場合、画面が度々フリーズしたりしますので。まあのんびり進めて下さい。

Armbianイメージの書き込み

先ほどと同様に、Armbianのサイトから、イメージをダウンロードしました。

今回ダウンロードしたURLを記録させて頂きましたが。ブラウザを起動し、公式サイトのリンクからのダウンロードをお勧めします。

wget https://jp.mirrors.naho.moe/armbian/dl/orangepi5/archive/Armbian_23.02.2_Orangepi5_jammy_legacy_5.10.110_gnome_desktop.img.xz

ダウンロード完了後、xzファイルを展開します。

xz -d Armbian_23.02.2_Orangepi5_jammy_legacy_5.10.110_gnome_desktop.img.xz

microSDカードに容量7GBほど展開ということで、10分ほど待ちました。

展開が終わりましたら、ddコマンドでNVMe SSDへ書き込みます。

sudo dd bs=1M status=progress if=./Armbian_23.02.2_Orangepi5_jammy_legacy_5.10.110_gnome_desktop.img of=/dev/nvme0n1

ふむ。キャッシュメモリーに読み込まれた影響でしょうか?

ddコマンドによる書き込みはわずか19秒で完了しました。えっ?と二度見するレベル。379MB/sと表示されています。NVMe SSDへの書き込み速度。

以上でNVMe SSDへイメージを書き込みましたが。まだSSDから起動する事はできません。

ブートローダーの更新

Armbianの場合、次のコマンドでブートローダーのインストーラーを起動します。

sudo armbian-install

NVMe SSDから起動するために、下記を選択します。

4 Install/Update the bootloader on MTD Flash

armbianの場合、SPIフラッシュメモリーは、mtdblock0というデバイスなのですね。ふむふむ。

文字化けしていますが、左側の<OK>を選択します。

画面が変わりませんが、SPIフラッシュメモリーにブートローダーの書き込みが開始されますので、このまま数分待ちます。

完了しますと、画面の左下に「Done」と表示されます。

以上で、ArmbianをNVMe SSDから起動する準備が完了しました!

いちど電源を切りましょう。

sudo halt

microSDカードを取り外して。

Type-C電源を外し、再度取り付けると、SSDから起動が開始されます。

初回起動時は、パーティションの自動拡張が行われます。

また先ほどと同様に、初期設定が必要になります。こちらの記事を再度御覧ください。

Armbianの初期設定 令和5年(2023年)4月版
Armbianを初回起動したとき。 パスワードの設定や、ロケール設定、言語設定等の初期設定が必要になります。 番号で入力が必要の...

初期設定完了後は。microSDカードで起動した場合とは異なり、プチフリーズすることはなく、恐ろしい速さでアプリが動作します。

さて。Armbianということで、サーバー用途のパッケージを簡単にインストールすることが可能です。

大容量かつ高速なSSDを取付け可能ということで、過去のシングルボードコンピュータの性能を超えるサーバを作れるかもしれません。

そのあたり、ぜひ楽しんでみて下さい!

スポンサーリンク

フォローする

スポンサーリンク