カメラ映像のストリーミング(実況中継)や録画を行いたいとき。
Raspberry PiにカメラモジュールやUSBカメラを取り付けて、motionEyeOSをインストールすると簡単に実現できるようです。
通常のカメラの他に、赤外線カメラモジュールと赤外線ライトを使えば、夜間撮影も可能になりますので監視カメラのように使用できます。より監視カメラらしく、動き検出による自動撮影/録画も行えるようです。
motionEyeOSのインストール手順を記録しておこうと思います。
※20.5.5追記:
令和2年版の新しい記事が御座います。
以下、古い記事になります。
motionEyeOSのインストール手順
基本的に、次の情報をベースに進めてゆきます。
通常の録画・撮影は、無印Raspberry PiやPi Zeroで全く問題ないと思います。
動き検出は、無印Pi(シングルコア)で試したところ、うまく行えませんでした。Pi 3の場合は正常に動作しましたので、もし動き検出をご利用の場合、クアッドコア系のPi 2、Pi 3のご利用をお勧め致します。
- サポートデバイスのページからOSイメージファイルをダウンロードします。
- ダウンロードしたイメージ(拡張子.img.gzのファイル)をmicroSDカードに書き込みます。Etcherを利用しました。
- Raspberry PiにmicroSDカードと、有線のLANケーブルを接続します。LAN接続が無いと、うまく起動しませんでした。
- 電源を入れてしばらく待つと、motionEyeOSが起動します。
Windows 10等、mDNSが使用できるPCからアクセスする場合。表示されたIPアドレスか、またはホスト名(meye-<数字>).localでアクセス可能のようです。
- コンソールやSSHでログインする場合
- ユーザ名: adminまたはroot
- パスワード:password
- ブラウザでアクセスする場合
- ブラウザでadminでログインします。
General Setting→Advanced SettingsをONにします。
- パスワードやタイムゾーン等、初期設定を行います。
- General Settings
- 管理用(admin)パスワード設定:Admin Password
- 閲覧用(user)パスワード設定:Surveillance Password
- タイムゾーン:Time Zone:Asia/Tokyo
- ホスト名を変更する場合:Hostname
- Network
- 無線LANを使用する場合:Wireless Network:ON
- IPアドレスを設定する場合:IP Configuration
- Services
- SSHやFTP、SMB等のサービスを設定
- Expert Settings
- カメラモジュールのLED設定:Enable CSI Camera Led:OFF(消灯)
- Video Device
- 自動明るさ調整:Automatic Brightness
- 解像度設定:Video Resolution
- その他、フレームレートやカメラの回転等を設定
- General Settings
以上で、OSのインストールと最低限の設定が完了しました。
動き検出や撮影に関する設定は、以下のメニューから行えるようです。
- 動き検出設定:Motion Detectionメニュー
- 撮影設定:Still Imagesメニュー
- 録画設定:Moviesメニュー
ストリーミングは、次のURLになります。
http://<IPアドレスまたはホスト名.local>:8081/
Raspberry Piの電源を切りたいとき
General Settingsの「Shut Down」「Reboot」ボタンで操作できるようです。
カメラモジュールが認識されないとき
ケーブルの正しい向きは、ケーブルの端子(電極)側を、コネクタの白い面に合わせるかたちのようです。カメラ側、Pi本体側両方とも向きが正しいか確認します。
それでも認識しない場合は、ここがパカッと外れていないかどうか、指で押して確認してみてください。
詳細はこちらの記事になります。
Raspberry Piで撮影するとき、設置方法が問題になります。
小さい三脚の場合、すぐに倒れてしまったり、撮影方向の調節が難しい場合があります。こちらの記事では、そのあたりの工夫をご紹介させて頂いております。
赤外線カメラモジュールで夜間撮影を行う場合。
明るさに応じて光量を自動調整する機能が付いた、赤外線ライトも販売されているようです。こちらと組み合わせることで、夜間撮影が可能になるかと思います。LEDで寿命は長めとはいえ、使っていると光量が落ちてゆきますので、必要に応じてライトは買い換える必要が出るかと思います。