Raspberry Piで64ビット(aarch64)版Fedora 31ベータを起動してみました

Raspberry Pi 3 Model Bにて。

9月21日に公開されました、64ビット版Fedora 31 Serverベータを起動してみました。

rootユーザでログインできないように動作が変わったため。

新しい設定方法を記録したいと思います。


Raspberry Pi 3の64ビット版Fedora 31 Serverベータ起動手順

microSDカードイメージのダウンロード

起動用のイメージファイルは、ミラーマネージャから国内のミラーサイトを探し、ダウンロードさせて頂きました。

Fedora 31 aarch64をクリック後

JPサイトのhttpリンクをクリック64ビット版の場合は、development→31→Server→aarch64→imagesをクリック拡張子raw.xzファイルをダウンロードさせて頂きました。

32ビット版の場合は aarch64ではなく、armhfpになるかと思います。

ダウンロードしたイメージのCHECKSUM確認

Windows PCをご利用の場合、7-zipをインストールしておきます。

ダウンロードしたイメージを右クリック→CRC  SHA→SHA-256をクリックします。ミラーサーバのCHECKSUMファイルを開き、ダウンロードしたファイルのチェックサムが正しいかどうか(正常にダウンロードされているか)確認します。チェックサムの値を比較し、同じでしたら問題なさそうです。

microSDカードへイメージを書き込み

いつものEtcherを使わせて頂きました。

64GByte容量のmicroSDカードを使用しました。

起動するまで数分待ちました

microSDカードをRaspberry Piにセットし、起動します。

この画面から、次の画面が表示されるまでおよそ2分ほどかかりました。

環境により時間は変わるかと思いますが、気長に待ったほうが良さそうです。

Fedora 31 Serverの初期設定

  1. Language Settings
    • ENTER→41)Japanese→1)Japanese(Japan)
  2. Time Settings
    • 1)Change timezone→2)Asia→73)Tokyo
    • それとNTPサーバの設定を行っても良さそうですね。
  3. Network configuration
  4. Root passsword
    • suコマンドでrootユーザが使用できるように、パスワードを入力しておきます。
  5. User creation
    • 必ずユーザを1人以上作成しておきます。
    • 3)User name→ユーザ名を入力→5)Password→パスワードを入力→6)Administratorで管理者権限を付与→cで終了
    • パスワードが脆弱な場合は警告が表示されます。「yes」で脆弱なパスワードを使用できますが、なるべく強靭なパスワードを使用しましょう。

初期設定が終わりましたら、cを入力してログイン画面へ。

作成したユーザでログインできましたでしょうか?

Web Console

Fedora Server版の場合、スマートフォンやPCから、Webコンソールへアクセスが可能です。

  • http://<Raspberry PiのIPアドレス>:9090

このような感じで、Raspberry Pi 3 Model Bで、64ビット版のFedora 31を起動することができました。


X Window Systemは?

試しに、デスクトップ環境をインストールしてみました。

sudo dnf update
sudo dnf group install "Fedora Workstation" --skip-broken

インストール後、GUIを有効にしてみました。

sudo systemctl set-default graphical.target

そして再起動。

・・・

GUIは起動しませんでした。

ふむふむ。※19.9.21版のイメージで確認。


X Window Systemを使用したい場合、Server版ではなく、Workstation版を起動すれば宜しいかと思いますが。

Workstationは32ビット版しか公開されていないようです。※19.9.28現在。

β版ということで、仕方がない感じでしょうか。

Fedoraプロジェクトさんのリリースノートはこちらのようです。

Rラインタイム依存関係自動化やPython 3の標準化、rootユーザでSSHログインできない等、様々な変更が記載されています。

カーネルやライブラリまわりの変更だけではなく、新しいアプリケーション、機能追加ももちろんたくさんあるかと思います。

製品版を楽しみに待たせて頂こうと思います。

それとRaspberry Pi 4も期待ですね。

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