Raspberry Pi 4はUSBスティックSSDで起動・安定動作する?速度は?

Raspberry Piに、スティック型のSSDを接続してみました。

SSDの消費電力ですが、不明な点が多い印象です。メーカーの仕様ページを拝見しても、消費電力が記載されていないケースが多いように思えます。

また、Raspberry PiはUSBで使用できる電力が厳しい印象です。消費電力が大きいデバイスを接続すると、雷マークが表示されて、動作が不安定になる場合があります。

USBスティックSSDからOSを起動して、安定動作するのでしょうか?使い続けて問題ないでしょうか?そのあたりを整理してみようと思います。


Raspberry Pi 4に接続するUSBスティック型SSD

[amazonjs asin=”B08N4JHGJL” locale=”JP” title=”【Amazon.co.jp限定】バッファロー SSD 外付け 1.0TB 超小型 コンパクト ポータブル PS5/PS4対応(メーカー動作確認済) USB3.2Gen1 ブラック SSD-PUT1.0U3-B/N”]こちらのスティック型のSSDを使用します。容量は1TBを選択しました。

容量1TBのHDDを使用していますが、近年、1TBの容量でしたらHDDよりもSSDのほうが安価に購入できるケースも増えてきました。

容量、価格に問題が無く。また容積もコンパクト、衝撃にも強いという利点を考えますと。Raspberry Piに接続する場合、動作速度・電源容量・耐用年数の3点が懸念点として残ります。


microSDカードは使用せずにUSB SSDから起動を想定

ブートローダーを更新することで、USB接続のストレージから、OSを起動することが可能となりました。

https://denor.jp/raspberry-pi-4%E3%81%AE%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BCeeprom%E3%82%92%E6%9C%80%E6%96%B0%E7%89%88%E3%81%AB%E6%9B%B4%E6%96%B0%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%AB%E3%81%AF

半年程度で壊れてしまうmicroSDカードは使用せず。USB接続のSSDから起動して使用することを想定して検証します。


Raspberry Pi OS 64ビットをSSDにインストール

OSは、Raspberry Pi 4の性能を最大限引き出せる、64ビット版のRaspberry Pi OSを選択しました。

インストール手順はこちらの記事になります。まずは、Windows/Mac/Ubuntu PCにSSDにを接続して、OSイメージを書き込みます。

https://denor.jp/usb%E8%B5%B7%E5%8B%95%E7%89%88raspberry-pi-os-64%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E5%88%9D%E6%9C%9F%E8%A8%AD%E5%AE%9A-%E4%BB%A4%E5%92%8C5%E5%B9%B42023%E5%B9%B41%E6%9C%88%E7%89%88

USBスティックSSDにつきましても、同じ手順で問題なく書き込む事ができました。


接続するUSBデバイスは、SSDとワイヤレスキーボード・マウス用レシーバーの2点

Raspberry Pi 4でスティック型SSDが安定動作するかの検証にあたり。USB端子に接続するデバイスは最小限にしたいと思います。

次の構成としました。

  1. HDMI端子にディスプレイを接続
  2. Type-C電源端子に、容量3.0Aの電源アダプタを接続
  3. Ethernet端子にLANケーブルを接続。
  4. スティック型SSDを接続
  5. ワイヤレスキーボード・マウスを接続するため、Logicool Unifiedレシーバーを接続

USBデバイスとして接続するものは2点。SSDとワイヤレスキーボード・マウス用のレシーバーになります。[amazonjs asin=”B088P6MPNH” locale=”JP” title=”ロジクール Unifying レシーバー RC24-UFPC2 USB 無線 ワイヤレス RC24-UFPC windows mac 国内正規品”]ワイヤレスの理由ですが、やはり消費電力を小さくするためです。有線のデバイスは消費電力にばらつき、大小があるため、そちらを避ける目的もあります。

またキーボード・マウスを接続しないという方法もありますが。使いたくなったときに、接続して動作が不安定になる、という事態を避けるため、最初から接続しておきたい、という理由もあります。

以上の構成で、Raspberry Piを起動します。はたして正常に起動するのでしょうか?


この構成では問題なくスティック型SSDから起動

初回起動時は、ルートパーティションの拡張が行われます。SSD起動ということで。容量は1TBありますが、パーティションの拡張は20秒弱で終わりました。

microSDカードの場合、64GB~128GBの容量で、数分待たされるケースもあります。

最初からSSDの速度の速さを体感できました。

その後、スプラッシュウィンドウが表示されて。

問題なくRaspberry Pi OSデスクトップが表示されました。

雷マークは表示されず、動作が不安定になる気配もありませんでした。ルートパーティションの容量は931GBのようです。

容量1TBのSSDとして正常に認識されています。


OS更新も問題なし

Raspberry Pi本体とSSDに負荷をかける目的も兼ねて、OSを更新してみました。

更新は2分程度で完了しました。

更新中、雷マークが出ることはなく、全く問題なく更新が完了しました。


USB端子ごとの電力を確認

本当に問題が無いのか?その確証を得るにはどうしたら良いのか?

その疑問を解くため。USBの電力量を確認したいと思います。詳細はこちらの記事になります。

https://denor.jp/raspberry-pi%e3%81%ab%e6%8e%a5%e7%b6%9a%e3%81%97%e3%81%9fusb%e3%83%87%e3%83%90%e3%82%a4%e3%82%b9%e3%81%ae%e4%be%9b%e7%b5%a6%e9%9b%bb%e5%8a%9b%e3%82%92%e7%a2%ba%e8%aa%8d%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%ab

こちらのコマンドで。USBスティックSSDの電力を確認してみましょう。

lsusb -v 2>/dev/null | grep -e 'MaxPower' -e 'Bus [0-9]'

  1. Raspberry Pi内蔵デバイス
    1. Linux Foundation 3.0 root hub 0mA
    2. Linux Foundation 2.0 root hub 0mA
    3. VIA Labs. Inc. Hub 100mA
  2. Unifying Receiver 98mA
  3. SSD-PUT/N 896mA

ふむふむ。


スティック型SSDの電力はおよそ900mA

というわけで。今回使用したスティック型SSDに必要な電力は、896mA。およそ900mA必要であることがわかりました。

Raspberry Pi 4 Model B+のUSB端子に供給可能な電力は1200mAです。よって、4分の3、75%がSSDに消費される計算になります。

ワイヤレスマウス・キーボードのレシーバーが、98mA。およそ100mAのため、SSDと合わせて1Aの電力を消費する計算です。

前述の記事から。4チャンネル同時録画が可能なチューナーを接続した場合、500mAの電力が必要になります。

よって、SSD+チューナ=900+500=14000mA=1.4Aの電力が必要となり、Raspberry Pi 4 Model B+本体の電源容量、1.2Aでは不足する事がわかりました。

うーむ。SSDの消費電力は、本当に大きいですね。チューナーと同時に使用したい場合、半分の450mAくらいで抑えないと、Raspberry Pi本体では無理という結論になりました。


SSDの動作速度

せっかくですので、SSDの速度を測定しておこうと思います。

測定は、こちらを使用させて頂きました。

[blogcard url=”https://github.com/TheRemote/PiBenchmarks”]

こちらのコマンドを実行すると、接続されたストレージの速度を測定してくれます。

sudo curl https://raw.githubusercontent.com/TheRemote/PiBenchmarks/master/Storage.sh | sudo bash

使用したRaspberry Pi 4は4GBモデルになります。測定結果は4GBモデルのスコアになります。

まずはSSDですが。 Buffalo model: SSD-PUT Nとして認識されて。

  • Disk Read 256.97MB/s
  • Cached Disk Read 233.06MB/s
  • Disk Write 134MB/s

このような感じです。スコアは7400。

比較のため。HDDの場合は。同じく容量1TBの、2.5インチHDDの場合。

  • Disk Read 116.96MB/s
  • Cached Disk Read 217.18MB/s
  • Disk Write 79.3MB/s

このような結果です。スコアは1539。

読み込み速度に関してはSSDは倍以上早く。スコア、体感速度は数倍早いという測定結果になりました。

耐用年数については、正直良くわからないのですが。動作速度はHDDよりもSSDのほうが2倍以上早く、体感速度も大きく改善されることがよくわかりました。


今回、Raspberry Pi 4のUSB端子にSSDを接続し、必要な電力量を表示してみました。

USB端子にSSDを接続して、安定動作するのか?は、今までよくわからず、正直モヤモヤしていた感じがありました。

今回の測定結果からモヤモヤはすっかり消えて「SSDだけ接続すれば安定動作する。でも900mAの電力を消費する。」「チューナーは500mA使用するので、SSDと同時に接続できない。セルフパワー対応のUSBハブを使用して、別途給電がが必要。」という事が明確にわかりました。

動作速度に関しては、SSDはHDDよりも早いことが明確にわかりました。体感的にもよく分かるレベルです。

なお、SSDは機種によって消費電力・速度が全く異なります。今回の結果が、他のSSDの動作を保証するものではありません。私のおうちの、特定の製品の一例になります。製品ロットにより、部品構成が異なる場合もあるため、同一機種で、動作を保証するものではありませんのでご了承下さい。

とはいえ、測定方法については、今後、Raspberry PiでSSDを使用する場合の参考になれば幸いです。

ではまた![amazonjs asin=”B08N4JHGJL” locale=”JP” title=”【Amazon.co.jp限定】バッファロー SSD 外付け 1.0TB 超小型 コンパクト ポータブル PS5/PS4対応(メーカー動作確認済) USB3.2Gen1 ブラック SSD-PUT1.0U3-B/N”]

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です