ファイルを暗号化したいとき。
VeraCrypt (TrueCrypt)を使う場合があると思いますが。
ownCloudと組合せたとき。暗号化したファイルの更新がうまく検出されず、ownCloudサーバーへのアップロードに失敗する場合があります。
さて。原因と対策は。
原因ですが。
VeraCryptの暗号ファイルは、更新日時(タイムスタンプ)が変わらないような動作をするからです。更新日時が変わらないので、ownCloudからファイルが変わってないと思われて、最新のファイルがアップロードされない、という困った現象になります。
対策方法は。次の手順で。
- VeraCrypt→Settings→Preferencesを開きます。
- 「Preserve modification timestamp of file containers」のチェックを外します。
和訳すると「ファイルコンテナの変更日時を保持します」という感じでしょうか。
この影響で、ownCloudから更新されたかどうかわからなくなっていたようです。チェックを外せば、更新日時が変わるようになり、ownCloudサーバーへうまくアップロードされるようになります。
ownCloudと似たサービスである、DropBoxの場合は。
VeraCryptの設定を変えなくても、サーバへちゃんとアップロードされるようです。
おそらく、更新日時とは関係ない方法で、ファイルの内容の更新を検出しているのだと思います。