iPhoneで文書を作成する時。
段落位置(インデント)を作りたいな、タブ文字(タブキー/タブコード)を入力したいな、と思うことがありませんか?
しかし、iPhoneのキーボードには、タブ文字を入力する手段が用意されていないようです。
代替手段として、「tab」と入力して文字変換すると、タブ文字が入力できるように、iPhoneを設定したいと思います。
タブ文字について
iPhoneの文字コードは、Unicodeが採用されてるそうです。
こちらの資料を拝見したところ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%96%E3%82%AD%E3%83%BC
Unicodeの文字コードの中で、タブ文字は(u+0009)になります。
よって、タブ文字を入力するというのは「u+0009というUnicode文字を入れる」という意味になります。
iPhoneでタブ文字を入力する設定手順
全体的な設定の流れは、こちらの動画を参考にさせて頂きました。
https://www.youtube.com/watch?v=y1KTKlPA7sI
動画と異なり、この記事では細部を若干アレンジさせて頂きました。
では具体的に設定に入ります。
タブ文字(u+0009)の読み込み
- iPhoneでWebブラウザを起動します。私はChromeを使用しましたが、Safariでも大丈夫だと思います。
- 次のサイトにアクセスします。
http://www.unicode-symbol.com/u/0009.html
- 「Easy u+0009 copy paste:」欄を探します。
- 「Easy u+0009 copy paste:」欄をダブルタップすると、「カット|コピー|すべてを選択」メニューが表示されます。
- 「コピー」を選択します。これでタブ文字がクリップボードにコピーされました。
ユーザー辞書へタブ文字を登録
- ホーム画面に戻ります。
- 「設定」を起動します。
- 一般
- キーボード
- ユーザ辞書
- 画面右上の「+」をタップします。
- 単語欄をダブルタップして、「コピー|ペースト」メニューを表示します。
- 「ペースト」をタップします。先ほどクリップボードにコピーしたタブ文字が、単語欄に入力されます。見た目は透明、空白と変わりませんね。
- タブ文字のあとに「.」(ピリオド)を入力します。理由は、タブ文字は透明のため、文字変換の単語として表示されないためです。タブ文字の後ろに、何か文字を1つ付け足す感じです。ピリオド以外の文字、参考動画の通り「-」(マイナス)などでも問題ありません、
- よみ欄に「tab」と入力しました。これは、具体的なタブ文字に入力操作として「tabと入力→変換→タブ文字が入力される」流れになります。tab以外でも任意の文字にアレンジして頂いても大丈夫です。
- 右上「保存」をタップして終了しました。
以上で、「tab」と入力すると、変換候補として「タブ文字(u+0009)と.(ピリオド)」が選択できるようになりました。
変換候補の中の、「.」をタップすると、タブ文字と.ピリオドが入力されます。
その後、⌫バックスペースをタップして、ピリオドを消せば、タブ文字が残るという使い方になります。
ええ。おっしゃる通り、ピリオドが余計ですが。
iPhoneのキーボードの仕様を考えると、このあたりが妥協点なのかなと思います。
とはいえ、iPhoneでタブ文字が使えると、メモや文章の入力でインデントが簡単に使用できますので、表現の幅が広がるのは確かです。
よろしければ設定してみて下さい。