コンパクトなPC、Intel NUCにFedora 28をインストールしたいと思います。
通常の一般的なPCへインストールする場合も同じ流れになります。
目次
Fedora 28インストール手順 x86_64
インストール用USBメモリー作成
別のPCで、Fedoraインストール用USBメモリーを作成しておきます。
UEFI設定変更
NUC起動時、F2キー(機種によりDELキーの場合もあり異なります)を連打してUEFI設定画面を表示します。
- Boot Order→Legacy→Legacy Boot有効
- Boot Configuration→OS Selection→WindowsからLinuxへ変更
Fedora 28インストール
- LANケーブルと、作成したUSBメモリーをNUCにセットして起動します。
- Install Fedora 28を選択しますが、USBキーボードが認識されない場合がありました。USB端子をいちど抜いて挿し直すと認識しました。
- 言語を選択しますが、そのまま「続行」ボタンを押す感じです。
- インストール先をクリックします。
- 接続したHDDが認識されて、チェックが入った状態かと思います。構成のカスタマイズが可能ですが、/(ルート)を大きくしたい場合、自動構成を選んでおいて、後からLVM2で拡張が可能です。左上の「完了」ボタンをクリックします。
- HDDに既にパーティションが存在する場合、確認画面が表示されますので「領域の再利用」をクリックします。
- すべて削除する場合「すべて削除」をクリック後、「再利用」ボタンをクリックします。
- 「ソフトウェアの選択」をクリックして、追加インストールするソフトウェアを設定します。
- 「ネットワークとホスト名」の設定が可能です。環境依存かもしれませんが、snapを使いたい場合、固定IPアドレスを設定するとsnap storeに接続できない場合がありました。
- 右下の「インストールの開始」をクリックすると、パーティションの作成とファイルのコピーが開始されます。
- 「Rootパスワード」をクリックして、パスワードを設定します。
- 必要があれば「ユーザーの作成」をクリックします。
- しばらく待っているとインストールが完了して「再起動」ボタンが表示されます。
USBメモリーを抜いて再起動、Fedoraが起動するかどうか確認します。
おうちの環境では、最初起動しませんでした。USBメモリーを再度刺して、もう一度Fedoraをインストールしたところ、起動するようになりました。orz
ホスト名、固定IPアドレス設定
- コンソールまたはSSHでrootユーザーでログインします。
- /etc/hostnameファイルを編集してホスト名を設定します。
vi /etc/hostname
- IPアドレスを固定設定にする場合、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-enp3s0ファイルを編集します。
vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-enp3s0
# BOOTPROTO=dhcp BOOTPROTO=static IPADDR=<IPアドレス> NETMASK=<サブネットマスク 255.255.255.0等> GATEWAY=<ルータのIPアドレス> DNS1=<ルータ等のDNSサーバアドレス> DNS2=<予備のDNSサーバアドレス 8.8.8.8等>
Fedoraアップデート
Nginxをインストールしたところ、最初うまく起動できませんでした。原因はFedoraのバグで、5月9日に修正されました。アップデートを行わないと、そのようなバグが有る状態ですので、必ず頻繁にアップデートを行いましょう。
- dnfでアップデートします。
dnf up
/(ルート)パーティションの拡張
インストールが完了した状態では、/(ルート)パーティションは15GBの容量です。
HDDの残りの容量を追加したい場合、次の手順でパーティションを拡張します。Cockpitを使用しますが、Server版はインストール済み、Workstationの場合は別途インストールする必要があります。
dnf in cockpit cockpit-storaged.noarch
sudo systemctl enable --now cockpit.socket
sudo firewall-cmd --add-service=cockpit
sudo firewall-cmd --add-service=cockpit --permanent
- WebブラウザでCockpitにアクセスします。
https://<NUCのIPアドレス>:9090/
- rootユーザーでログインします。
- ストレージ→ファイルシステムの/(ルート)をクリックします。
- /dev/fedora/rootをクリックします。
- 「増加」ボタンをクリックします。
- 増加量を入力し、「増加」ボタンをクリックします。
avahiインストール
IPv6プロトコルでアクセスしやすいように、avahiをインストールしました。
dnf in avahi
以上でFedoraのインストールと最低限の設定が完了しました。
お疲れ様でした!