令和元年(2019年)秋冬 VPNサーバ機能付きWi-Fiルータはどれが良いのか

クラウドサービスのご利用も、もちろん良いですが。

この記事のVPNリモートアクセス機能付きWi-Fiルータを購入すると、おうちや職場のサーバに、外出先からいつでもアクセスできます。

さらに最近は、家庭用のWi-Fiルータでも、拠点間接続やVPNプロキシ機能を持つ機種が出てきたようです。

令和元年秋冬の、VPN対応Wi-Fiルータ現行モデルを記録しておこうと思います。


VPNサーバ機能付きルータを選ぶポイント

次のポイントを評価させて頂きたいと思います。

  1. VPNサーバ機能のレベル
    • 自宅のネットワーク機器すべてに安全にアクセス:VPNリモートアクセス機能
    • 自宅機器のアクセスが限定的(設定が必要):VPNではない独自のリモートアクセス機能
    • 外出先で安全にインターネットを利用できる:VPNプロキシ機能(自宅のルータを経由してインターネットへアクセス可能)
    • たとえばご自宅とご実家などLAN同士を接続:拠点間接続機能
  2. VPNのプロトコルの種類
    • IPSecやOpenVPN等、新しい方式に対応しているか
    • PPTP対応機種はiOSやmacOS、v6プラス(MAP-E)、transix(DS-Lite)環境では接続できません
  3. 維持費がかかるかどうか
    • 動的DNS(DDNS)が無料
    • 動的DNSが有料
    • 固定IPを使えば動的DNSは不要になります。こちらはISP(インターネット・サービス・プロバイダ)のオプション契約(有料)になります。

※ここで申し上げる「安全に」は「ユーザ認証が必要でさらにパケットが暗号化される」意味になります。


令和元年(2019年)秋冬 現行モデル

アイ・オー・データ機器

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:IPSec
  3. 維持費:不要。iobb.netが無料で利用可能

こちらの2機種がIPSecプロトコルのVPNサーバ機能に対応しています。通常、こちらの機種をご購入頂けば問題ありませんが、ご自宅が「v6プラス、transixサービスを利用している」場合、VPNサーバ機能を使用できないため、注意が必要です。

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:PPTP
  3. 維持費:不要。iobb.netが無料で利用可能

こちらの2機種がPPTP VPNサーバ機能対応の現行機種のようです。

PPTPの場合「自宅がv6プラス、transixサービス」の場合と「外出先がv6プラス、transixサービス」の両方のケースで接続できないようです。詳細はこちらの記事になります。

特別な理由がない限り、IPSec対応機種のご購入をお勧め致します。


BUFFALO

最新Wi-Fi 6(802.11ax)対応モデル

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:L2TP/IPsec
  3. 維持費:BuffaloダイナミックDNS(有料), DynDNS(有料), No-IP(無料プラン有り)

メッシュ対応モデル

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:L2TP/IPsec
  3. 維持費:BuffaloダイナミックDNS(有料), DynDNS(有料), No-IP(無料プラン有り)

通常モデル

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:「L2TP/IPsec」または「PPTP」から選択
  3. 維持費:BuffaloダイナミックDNS(有料), DynDNS(有料), No-IP(無料プラン有り)

BUFFALOさんから、待望のWi-Fi6、802.11ax対応のVPN Wi-Fiルータが登場しました。国内メーカ製で、高速な通信が可能なWi-Fi6対応、さらにVPNにも対応ということで、機能性も十分で、さらに安心化があります。

BuffaloさんのVPNサーバ機能を持つすべての機種がL2TP/IPSecに対応していますが、「(おそらくご自宅が)IPv6接続時にはご利用頂けません。」との記載がありますのでご注意下さい。

No-IPのアカウント登録は宜しければこちらの記事を御覧ください。


NEC

  1. VPNサーバ機能のレベル:限定的(設定が必要のようです)
  2. VPNのプロトコル:VPNではない「リモートアクセス」機能のようです。
  3. 維持費: ホームIPロケーション(無料)

NECさんの現行機種は「Aterm WG2600HP3」のみ「ホームIPロケーション」によるリモートアクセスに対応しているようです。

VPNではありませんが、ご自宅の機器にアクセスが可能になります。


NETGEAR

最新機種のWi-Fi6(802.11ax)対応モデルが4種類登場しました。すべてOpenVPNに対応しているようです。

最新Wi-Fi 6(802.11ax)対応モデル

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:OpenVPN(※確認中)
  3. 維持費:NETGEAR DDNS(無料)、No-IP(無料プラン有り)、DynDNS(有料)

こちらの4機種は、Wi-Fi6対応の最新機種になります。AX11000(12ストリーム)とAX3000(4ストリーム)は良いとして、AX6000シリーズはRAX120 Nighthawk AX12(12ストリーム)と RAX80 Nighthawk AX8(8ストリーム)の2機種が存在します。

メッシュ対応モデル

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:OpenVPN
  3. 維持費:NETGEAR DDNS(無料)、No-IP(無料プラン有り)、DynDNS(有料)

NETGEARさんのトライバンド メッシュWiFiシステム3機種が、OpenVPNに対応しているようです。基本的に、AC2200(Orbi Micro)とAC3000(Orbi)が家庭向け、Orbi Proが法人向けのモデル、Orbi Microは親機単体の販売もしているようです。

ゲーミングルータ

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:OpenVPN
  3. 維持費:NETGEAR DDNS(無料)、No-IP(無料プラン有り)、DynDNS(有料)

こちらはゲーミングルータになります。Dynamic QoS等ゲーム向けに最適化された機能が搭載されています。

通常モデル

上から新しい順になります。

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:OpenVPN
  3. 維持費:NETGEAR DDNS(無料)、No-IP(無料プラン有り)、DynDNS(有料)

上記の6機種が、OpenVPN対応の通常のWi-Fiルータのようです。

NETGEAR R8500のVPN設定や、自宅経由のインターネット接続、別ルータを経由したOpenVPN接続につきまして、JAWSさんから情報を頂きました。詳細は2018年秋の記事最後のコメント欄を御覧ください。


ASUS

GeForce Now・AiMesh・VPN Fusion対応モデル

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:OpenVPN、PPTP、IPSec
  3. 維持費: ASUS DDNS(無料)、DynDNS(有料)、TZO(有料)、No-IP(無料プラン有り)、他

GeForce Now、AiMesh、VPN Fusionに対応した、デュアルバンド ゲーミングルーターになります。新しい技術であるGeForce Nowは、クラウドゲーミングに特化したサービス、VPN  Fusionは、おうち/職場LANから透過的なVPNアクセスが可能な技術で、セキュリティを重視したインターネットアクセスが可能になる技術のようです。

最新Wi-Fi 6(802.11ax)・AiMesh対応ゲーミングルータ

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:OpenVPN、PPTP、IPSec
  3. 維持費: ASUS DDNS(無料)、DynDNS(有料)、TZO(有料)、No-IP(無料プラン有り)、他

Wi-Fi 6対応で、かつIPSecに対応するモデルも登場しました。機能・セキュリティともに性能が高いモデルになります。

AiMesh対応ゲーミングルータ

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:OpenVPN、PPTP、IPSec
  3. 維持費: ASUS DDNS(無料)、DynDNS(有料)、TZO(有料)、No-IP(無料プラン有り)、他

こちらのゲーミングルーター3機種は、OpenVPNのほかIPSecに対応しているようです。仕様ページはOpenVPN、PPTPのみ記載がありますが、コメント欄 はなくそ さんから頂いた情報から、IPSec対応と判断させて頂きました。

AiMesh対応モデル

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:OpenVPN、PPTP
  3. 維持費: ASUS DDNS(無料)、DynDNS(有料)、TZO(有料)、No-IP(無料プラン有り)、他

こちらはAiMesh対応の通常のルータになります。

Lyraメッシュシステム対応モデル

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:OpenVPN、PPTP
  3. 維持費: ASUS DDNS(無料)、DynDNS(有料)、TZO(有料)、No-IP(無料プラン有り)、他

ASUSさんのトライバンド/デュアルバンド メッシュWi-Fiシステムは、VPNサーバ機能を持つほか、AiMeshシリーズとメッシュネットワークが作成できるように更新されたようです。Lyra Trio、Lyra miniどちらの機種も最大6台までのメッシュネットワークを構成可能、永年無料のセキュリティー機能AiProtectionに対応しています。

ビジネス用モデル

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:IPSec、OpenVPN、PPTP
  3. 維持費: ASUS DDNS(無料)、DynDNS(有料)、TZO(有料)、No-IP(無料プラン有り)、他

通常モデル

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:OpenVPN、PPTP
  3. 維持費: ASUS DDNS(無料)、DynDNS(有料)、TZO(有料)、No-IP(無料プラン有り)、他

こちらはメッシュシステム非対応のモデルになります。


Synology

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス、拠点間接続
  2. VPNのプロトコル:WebVPN、SSL VPN、SSTP、OpenVPN、L2TP/IPSec、PPTP、Site-to-Site(拠点間接続)
  3. 維持費:Synology QuickConnect(無料) および Dynamic DNS (DDNS)
  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス、拠点間接続
  2. VPNのプロトコル:OpenVPN、L2TP/IPSec、PPTP
    VPN Plus Server利用時:WebVPN、SSL VPN、SSTP、OpenVPN、L2TP/IPSec、PPTP、Site-to-Site(拠点間接続)
  3. 維持費:Synology QuickConnect(Synology DDNS)(無料)

2018年12月、Synologyさんからトライバンドのメッシュ対応Wi-Fiルータ、MR2200acが発売されました。仕様を拝見したところ、各種プロトコルに対応するほか、VPNサーバ機能は拠点間接続にも対応しているようです。たとえばご自宅とご実家など、同一機種を2台購入して拠点間接続することで、両方のLANに接続されたすべての機器がお互いに通信できるようになります。


TP-LINK

最新Wi-Fi 6(802.11ax)対応モデル

  1. VPNサーバ機能のレベル:リモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:OpenVPN、PPTP
  3. 維持費:TP-Link DDNS(無料)、DynDNS(有料)、No-IP(無料プラン有り)

最新のWi-Fi 6対応ルータは無線の速度も高速ですが、WAN端子が2.5Gbpsに対応しており、有線接続の速度も高速のようです。

ゲーミングルータ

  1. VPNサーバ機能のレベル:リモートアクセス、VPNプロキシ機能搭載
  2. VPNのプロトコル:OpenVPN、PPTP
  3. 維持費:TP-Link DDNS(無料)、DynDNS(有料)、No-IP(無料プラン有り)

2018年7月登場のゲーミングルータです。マニュアルを拝見したところ。

確かにVPNサーバ設定時「ホームネットワークのみ」または「インターネットとホームネットワーク」の切り替えができるようです。後者の設定を行うことで、自宅経由でインターネット接続(VPNプロキシ)が可能かと思います。

通常モデル

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:OpenVPN、PPTP
  3. 維持費:TP-Link DDNS(無料)、DynDNS(有料)、No-IP(無料プラン有り)

2019年9月発売のArcher C4000ほか6機種が、通常モデルの中でVPNサーバ機能に対応しているようです。

下記の2機種、Archer A10・Archer C7は、後からVPNに対応されたようです。


傾向など

最新規格のWi-Fi 6対応モデルがずいぶん増えた感じがします。Buffaloさんから10月末に発売が予定されており、国内メーカーということでかなりの安心感がありますね。

また海外メーカーでは、Netgearさんが4モデル発売しました。2万円弱から7万円弱まで、バリエーションが豊富です。これらすべて、VPNサーバ機能に対応しているため、最新の高速Wi-Fiを使用しつつ、外出先からのアクセスも可能という贅沢な構成になります。

ASUSさんから、GeForce NowやVPN Fusionといった、新しい技術に対応したモデルが登場しました。さらにWi-Fi 6とAiMeshの両方に対応したモデルが登場したため、最新のWi-Fi 6でメッシュシステムが構成可能のようです。メッシュシステムで複数のアクセスポイントを設置したい場合、こちらを選ぶと良さそうです。

いやあ、バリエーションが随分増えましたね。VPN機能に軸を置くよりも、Wi-Fi 6やメッシュシステムを基準に、好みのモデルを選ぶほうが良いかもしれません。

選ぶのが大変&楽しい時代になりました。さて、どれを選びましょうか。

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