Rasbperry Pi OS 64ビット版のsambaサーバ設定例 令和5年(2023年)1月版

先日、Raspberry Pi OS 64ビット版に、EPGStation環境を、構築させて頂きました。

Raspberry Pi OS 64ビット版のEPGStation環境構築手順 令和5年(2023年)1月版
先日、USBストレージから、64ビット版Raspberry Pi OSを起動できるようにしました。 こちらの環境に、4番組同時...

録画データのディレクトリを、Windows PCから直接閲覧・削除できるように。

sambaサーバをインストールしてみたいと思います。


Rasbperry Pi OS 64ビット版のsambaサーバ設定例

sambaのインストール

まずはsambaサーバをインストールします。

sudo apt install samba -y

特に問題なくインストールされました。

smb.confファイル作成

smb.confファイルを作成しますが。

その前に。オリジナルをリネームしておきました。

cd /etc/samba/
sudo mv smb.conf smb.conf.default

ポイントが2つ御座います。

  1. Dockerで起動しましたEPGStationのrecordedフォルダを共有します
  2. Dockerがroot権限で動いているため、ファイルの所有者がrootになり、通常のユーザでは削除ができません

視聴が終わったファイルは、PC側から直接削除したいため。

この記事では、root権限で作成したファイルを、samba経由で削除できるようなsmb.confファイルにしました。誰でもroot権限。その点は十分にご注意下さい。

 sudo vi /etc/samba/smb.conf

次の内容になります。

16行目で、EPGStationのrecordecフォルダを指定しています。/home/hideの部分は適宜変更して下さい。

[global]
   workgroup = WORKGROUP
   log file = /var/log/samba/log.%m
   max log size = 1000
   logging = file
   panic action = /usr/share/samba/panic-action %d
   server role = standalone server
   obey pam restrictions = yes
   unix password sync = yes
   passwd program = /usr/bin/passwd %u
   passwd chat = *Enter\snew\s*\spassword:* %n\n *Retype\snew\s*\spassword:* %n\n *password\supdated\ssuccessfully* .
   pam password change = yes
   map to guest = bad user

[recorded]
   path = /home/hide/docker-mirakurun-epgstation/recorded
   comment = EPGStation recorded
   browsable = yes
   read only = no
   writeable = yes
   create mask = 0755
   directory mask = 0755
   guest ok = no
   force user = root
   force group = root

ポイントは、24行目のforce userとforce groupでしょうか。

root権限で作成される録画データを、samba経由で削除できるようにする設定になります。

通常のユーザ権限でファイル共有したい場合は、この2行は削除して下さい。

sambaユーザ作成

PCから共有フォルダにアクセスするためのユーザを作成します。

smbpasswdコマンドになります。

sudo smbpasswd -a <ユーザ名>

パスワードを2回入力してユーザを追加します。

smbdサービス起動

最後にsystemctlコマンドで、ファイル共有を有効にします。

sudo systemctl enable smbd.service --now

サービス再起動のコピペ用コマンドです。

sudo systemctl stop smbd.service
sudo systemctl start smbd.service
sudo systemctl restart smbd.service

以上で、Raspberry Pi 4で構築したDocker版EPGStationのrecordedフォルダに、PCからアクセスできるようになりました。

録画ファイルをsamba経由で直接削除した場合、EPGStationのクリーンアップ機能で、録画済みデータと整合をとる感じでしょうか。

Web上のUIからのアクセスに加えまして。

SMBの共有ファイル経由のアクセスが可能ということで、視聴方法の選択肢が広がる設定かと思います。

宜しければ設定してみて下さい。

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