Raspberry PiのDietPi初期設定手順


このような感じで、Raspberry Pi 4にDietPiをインストールしてみました。

2020年5月10日現在、バージョンはDietPi v6.29.2のようです。

インストール手順を記録しておこうと思います。


microSDカードは32GB以下のものを使用しましょう

最初、容量64GBのmicroSDカードを使用したのですが。インストールは大丈夫ですが、その後dietpi-configやdietpi-softwareがうまく動きませんでした。

原因は、ルート(/)ファイルシステムがマウントできず、ro(read only書き込み専用)モードで動作していたためです。

容量が小さめのmicroSDカードでは問題ありませんでしたので、DietPiを動かしたい場合は、32GB以下のmicroSDカードを用意しましょう。

DietPi起動用microSDカード作成

公式ホームページからmicroSDカードイメージをダウンロードさせて頂きました。

ダウンロードリンクから、Raspberry Pi欄の「+」アイコンをクリックしました。画面中央の「Download Image」リンクからダウンロードしました。ファイルサイズは140MB程のようです。
ダウンロードした7zファイルを、7-Zipで展開します。

imgファイルをいつものえっちゃんさんでmicroSDカードに書き込みました。

以上で起動用のmicroSDカードが作成できました。


DietPi起動と初期設定

パーティションの自動拡張

正常に起動すると、ラズベリーアイコンが表示されます。ちなみに、ラズベリーの数は、CPUのコア数のようです。

resize2fsが起動して、microSDカードの自動拡張が行われます。

拡張が終わるまでしばらく待ちましょう。UHS-I U1(読書速度 最低10MB/s)の64GBのmicroSDカードの場合、2分程度かかりました。

DietPi ログイン

起動が完了すると、ログインプロンプトが表示されます。初期ユーザ名/パスワード、root/dietpiでログインします。

DietPi初期設定

  1. ライセンスについて説明が表示されます。Enerキーを押して次に進みます。 アップデートが開始されます。しばらく待っているとアップデートが完了し、Raspberry Piが再起動されます。
  2. survey(調査)に参加するかどうか選択します。Showでアップロードされるファイルの表示、1はOpt IN(参加)、0はOpt OUT(不参加)のようです。上下キーで選択後、Tabキーで<Ok>を選択、Enterキーで決定します。
  3. デフォルト(既定)のグローバル・ソフトウェア・パスワードを変更する場合、<Ok>を選択します。ソフトウェアをインストールする際に入力するパスワードになります。初期値はdietpiのようです。
  4. ユーザーパスワードを変更する場合、<Ok>を選択します。デフォルトでは「root」と「dietpi」ユーザが使用可能です。セキュリティを考慮して、既定のdietpiから替えておいたほうが良いと思います。
  5. シリアルコンソールを無効化する場合<Ok>を選択します。
  6. DietPi-Software画面が表示されます。「Sofware Optimised」「Software Additional」メニューからインストールするソフトウェアを選択したり、「DietPi-Config」から細かい設定を行うことができます。DietPi-Configを選択します。

DietPi-Config

ソフトウェアのインストールはいつでも後から行えますので、最低限DietPi-Configを行なっておきましょう。

5番のLanguage/Regional Optionsの、Timezoneの設定は必須かと思います。それ以外は必要に応じて変更する感じです。

  1. Display Options
    • 必要に応じてディスプレイ関係や、RPi Camera関係の設定を行います。
  2. Audio Options
  3. Performance Options
    • 必要に応じてCPUのオーバークロック等の設定を行います。
  4. Advanced Options
    • 必要に応じてSwapfile、Serial/UART、Bluetooth等の設定を行います。
  5. Language/Regional Options
    • Locale
    • Timezone
      • 必須:Asia/Tokyoを選択します
    • Keyboard
      • キーボードを接続する場合、「Generic 105-key PC (intl.)」→「Other」→「Japanese」→「Japanese」→「The default for the keyboard layout」→「No compose key」を選択します。
  6. Security Options
    • パスワード変更
    • 必要に応じてホスト名を変更します。既定は「dietpi」です。
  7. Network Options: Adapters
    • Ethernet(有線LAN)、Wi-Fi、IPv6設定
  8. Network Options: Misc
    • APTミラー、ネットワークドライブ、No-IP設定
  9. AutoStart Options
    • CUI/GUI設定やオートログイン等の設定
  10. Tools
    • Benchamrks
    • Stress Test

初期設定完了

  1. DietPi-Configを終了して、DietPi-Software画面に戻ります。
  2. 一番下の「Install」を選択して先に進みました。
  3. <Ok>を選択して、pure minimal(必要最小限)イメージでインストールを進めます。

初期設定が完了して、rootのコマンドプロンプトが表示されました。

これで最低限の初期設定が完了しました。

繰り返しになりますが。インストール完了後、dietpi-configやdietpi-softwareが動かない場合、このあたりのRootFSの問題が発生する場合。

容量が64GB以上ののmicroSDカードを使っていないでしょうか?シングルボードコンピュータでよくあるパターンですが、容量32GB以下のmicroSDカードを使用しないとうまく動かないOSがあるようです。どうやらDietPiもそのパターンのようです。

32GBの容量でOSを起動しても、その容量に縛られることはありません。Raspberry Pi 4の場合、USB 3.0端子に大容量ストレージを接続することで、容量不足の問題を解消することが可能のようです。

次は大容量ストレージを接続して、何か実用的なサービスをDietPiで動かそうと思います。

スポンサーリンク

フォローする

スポンサーリンク