Raspberry Pi 4でCentOS 7ルートパーティションを拡張するには

Raspberry Pi 4でCentOS 7を動かしてみました。

アップデートやアプリケーション・パッケージのインストールも問題無さそうです。

ただし各種パッケージのインストール前に、ルートパーティションを拡張する必要がありました。

インストールの手順と、そのあたりのコマンドを記録しておこうと思います。


Raspberry Pi 4のCentOS 7起動手順

Raspberry Pi 4 Model B/4GB

CentOS 7は、aarch64、64ビット版になります。メモリー4GB 版のRaspberry Pi 4 Model Bを使用しましたが、USB端子を問題なく使用できました。

microSDカードは容量64GBのものを使用しました。比較的良好な動作速度を得られる、UHS-I U3 A2対応をお勧め致します。Raspberry Pi 3 Model B以降の機種は発熱が大きいため、アーマーケースをお勧め致します。


起動用microSDカードの作成

起動用のイメージは、CentOS AltArch Mirrorからダウンロードさせて頂きました。

CentOS 7の最新版と思われる「7.8.2003」をクリック

isos→aarch64→imagesディレクトリに移動しました。「CentOS-Userland-7-aarch64-RaspberryPI-Minimal-4-2003-sda.raw.xz」を使用させて頂きました。xzファイルのmicroSDへの書き込みは、Etcherを使わせて頂きました。


起動とログイン

microSDカードをセットして、Raspberry Pi 4の電源を入れると、上図のように問題なくCentOS 7が起動しました。

ログインに必要なユーザ名/パスワードはroot/centosのようです。このような感じで、確かにRaspberry Pi 4でCentOS 7を使用できるようです。


ルートパーティションの拡張

64GBのmicroSDカードを使用しましたが、初期状態の/dev/rootの容量は2.0GBとなっています。次のコマンドでルートパーティションを拡張します。

rootfs-expand

しばらく待っていると、ルートパーティションの容量が拡張されて、57GBになりました。

swap領域は/dev/mmcblk0p2として予め作成されているようですので、ルートパーティション拡張後は実運用に入っても問題無いかと思います。


パッケージのアップデート

yumコマンドでアップデートを実行しました。dnfは初期状態では入っていないのですね。ふむふむ。

yum update -y

ftp.yz.yamataga-u.ac.jpと表示されていますので、アップデートは高速な近隣のミラーサイトに接続しているようです。

アップデート完了後に再起動しましたが、問題なく再起動しました。

Raspberry Pi 4でも最新の状態を維持しながら使用できそうです。素晴らしい


GNOME Desktop 3の動作は

ダウンロードしたイメージはminimal(最低限)版でしたが、yumコマンドでX Window Systemをインストールできました。

次のコマンドでインストールしてみました。

yum install -y gnome-desktop3 gdm Xorg 

しばらく待っていると、パッケージのインストールは問題なく完了しました。その後再起動しましたが。コンソールのGUIデスクトップ起動に失敗しているようです。

これは、おそらく、私のインストールの腕前の問題な気がします。

起動に必要なパッケージが不足している可能性がありますので、よろしければ色々と試して頂いたほうが良いと思います。


コンソールのGUI/CUIの切り替え

上図の状態でも、CentOSはマルチユーザーで起動していますので、SSHでログインが可能です。

systemctlコマンドでコンソールのモードをCUIへ切り替えました。

# CUIへ切り替え
sudo systemctl set-default multiuser.target
# GUIへ切り替え
sudo systemctl set-default graphical.target

残念ながらX Window Systemは(私の腕前では)動かせませんでしたが。

サーバ用途など、CUIの運用でしたら、Raspberry Pi 4 Model Bで、CentOSを使用することが可能のようです。

AltArchのWikiを拝見すると

Aarch64にRaspberry Piの正式な記述はありませんので、正式版ではなく、サポートは受けられない可能性もあります。

このあたりに注意しながら、将来の正式サポートを楽しみに待ちつつ、CentOSで遊んでみるのも面白いかと思います。

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