Windows版Podman.exeのインストール手順 2022年10月版

Windows 10のPCに、Podman.exeをインストールしてみました。

アザラシ?アシカ?セイウチ?暗い海から、紫色の目で、すごく見られてる感がありますが。それはさておき。(ちょと怖い

以前と異なり、Windows PCに直接インストールできるようになり、UbuntuやOracle Linux等のWSL2のディストリビューションのインストールが一切不要になりました。

コマンドプロンプトやPowerShellから、直接ポッドを操作することが可能のようです。

インストールに必要なリンク情報等を記録しておこうと思います。


Windows 10 Proで問題なく動作しました

動かす環境ですが、64ビット版Windows 10 Pro バージョン22H2で動かしてみました。

Windows 11 Pro バージョン22H2も試しましたが、こちらも問題なく動作しました。

Windows版Podmanを動かすにあたり、とりあえず、LinuxやWSL等の予備知識は何も要らないと思います。Dockerの知識も不要です。

純粋に、Windows上で、Podmanのコマンドを実行する感じです。


Windows版 Podmanのインストール

理屈よりも実践を。

まずはPodman.exe本体をインストールしましょう!こちらからダウンロードさせて頂きました。

下にスクロールした、こちらのリンクになります。

バージョンは4.3.0のようです。※22.10.24現在

ダウンロードしたexeファイルを実行し、画面の指示に従ってインストールします。

Podmanを動かすために、WSLが必要です。「Install WSL if not present」チェックボックスは、必ずチェックを入れましょう。

インストールが完了しました。

さて、どこに何がインストールされたのでしょうか?

これから多用する、podman.exeコマンドはこちらにインストールされたようです。

"%ProgramFiles%\RedHat\Podman\podman.exe"

Podmanマシンの初期化と起動

Windows版のPodmanの具体的な解説はこちらになります。

こちらに基づき、実際にマシンの起動→ポッドの起動→コンテナの起動と進めて行きたいと思います。

まずは、Powershellかコマンドプロンプトを起動します。シンプルにコマンドプロンプトにしてみました。こちらにコマンドを入力し、ポッドを操作する流れになります。

マシンの状態を確認してみました。まだ空のようです。

ちなみにマシンは、ポッドを動かす親玉のOSとなります。

PodmanのホストOSとなる、マシンを初期化してみましょう。

  1. 初期化コマンドを実行します
    "%ProgramFiles%\RedHat\Podman\podman.exe" machine init

    マシン用のVMイメージがダウンロードが開始されます。

  2. ファイアウォールの警告が表示されました。プライベート/パブリックネットワークどちらで通信を許可するか、適宜選択後、「アクセスを許可する」をクリックします。
  3. 作成したマシンを起動します。
    "%ProgramFiles%\RedHat\Podman\podman.exe" machine start

以上でマシンが起動し、ポッドを動かす準備ができました。

マシンはWSLゲストOSの1つになります。

sshでログインしてみると、マシンとはWSL上で動いているFedora バージョン36であることがわかります。※22.10.24現在

既定の状態ではマシンはルートレスで動作しています。もしも1024より小さいポート番号でサービスを起動したい場合や、podman以外のクライアントと互換性を保つ場合、ルートフルモードに切り替える、次のコマンドを実行してね、と表示されています。

"%ProgramFiles%\RedHat\Podman\podman.exe" machine set --rootful

さしあたり、WordPressやNextcloudを動かす場合、ルートレスの状態で問題なさそうでした。

またpodmanコマンドですが、podman.exeインストール完了後、環境変数PATHが更新されるようです。

次回以降、コマンドプロンプトを再起動すれば、単純に「podman」でコマンドの実行が可能になりました。


具体的なポッドの起動方法

docker互換のインターフェースを使って、コンテナを起動する事が可能です。docker-composeコマンドのような、コンテナ間の連携を行うことも可能です。

一方、Kubernetes互換の、ポッドを使用する使い方も可能です。ポッドは、コンテナを取りまとめるような存在のようです。

この記事は、主にポッドについて取り扱っております。

WordPressやNextcloud等、ポッドの起動手順はこちらの記事を御覧ください。

Podmanのポッドとコンテナ作成手順の覚書
以前作成しました、Podman用のKubernetes yamlファイルですが。 Windows 10でPodmanを動か...

ポッドの運用コマンド

起動したいイメージの探し方や、コンテナのログの閲覧方法、ボリュームへデータをコピーする方法などは、こちらの記事を御覧ください。

Podmanの運用・保守系コマンド コピペ用
Podmanの運用・保守で、よく使うコマンドをコピペできるように。 Podmanのコマンドを、さらっとまとめて置きたいと思います。 ...

その他、細かい内容の解説は、上記の記事にリンクが御座います。

こちらの記事を、Podmanコマンド関係のポータルとしてアクセス頂きますと幸いです。


以上でWindows 10にPodman.exeをインストールして。

Podmanマシンを起動して、ポッドやコンテナを動かす準備が完了しました。

Hyper-Vの仮想化基盤を使用しておらず、サブシステムとしてWSL2を使用しているため、CPUやメモリー等のリソースの消費オーバーヘッドは小さいと思われます。

さらにUbuntu等のディストリビューションのインストールも不要で、ストレージの消費量も最小ではないかと思います。

私個人の見解ですが。最大の魅力はシンプルさ。

頻繁なバージョンアップに振り回されたり、統計データの送信・ニュースなどの受信のような、不要なデータの送受信が行われない、シンプルな作りに私は魅力を感じます。

ご興味がございましたら、ぜひインストールしてみて下さい。

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