Bluetoothのオーディオというと。
まあ、何かわからないけど、Bluetooth対応ならつながるのでしょ?
プロファイル?コーデック?複雑すぎてよくわかりません!という感じです。
しかしながら。
「ヘッドホン・イヤホンに限定した、音楽向けの仕様」という切り口で見ると。ある程度整理できるかと思います。
※18.8.30追記:より正確な情報をご覧頂くため。記事の最後の皆様に頂きましたコメントをぜひとも御覧ください。
※19.2.7追記:「劣化」の定義が曖昧なため、この言葉を使わない記事に改めました。
A2DPに限定してコーデックを整理
2017年現在。音楽を聴く目的でBluetooth機器を選択すると、多くの機器がプロファイルとしてA2DPを採用し、次の何れかのコーデックを使用しているのではないでしょうか。
各コーデックの仕様ページを抜粋し、特徴をまとめてみました。
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遅延有無で図にすると
AACの音質評価が難しい感じですが・・・。
SBCは345kbps
SBC対応機器は、モノラル198kbps、ステレオ345kbpsの伝送量の縛りがあります。
伝送量に合わせるためにデータが削られて、音質が変化します。
遅延(音の遅れ)も発生します。
具体的な処理は、Sub-band codecの名前の通り、音声を周波数変換→4または8個のブロックに分割(サブバンド)→ブロックごとに量子化ビット数を減らしてデータを削る、という処理が行われます。
AACの音質は各種モードによる?
AAC対応機器は、SBCと比較して高音質に対応できるようです。
AAC自体は非可逆(lossy、圧縮前と展開後で波形が変化する)音声圧縮フォーマットとして開発されましたが、可逆(lossless、波形が変化しない)モードにも対応しています。
音質は、実際に音声を伝送する時の設定~サンプリングレート、量子化ビット数、圧縮モード(波形の変化あり/なし)、可変/固定ビットレート(伝送量)等、どのモードを使っているかで変わると思います。
対応機器が少なく、具体的にどのモードを採用しているかも不明で(カタログ等に記載されていない場合が多い)評価が難しい感じです・・・。
iTunesでは、lossless(波形の変化なし)の場合は「Apple Lossless」と呼ばれています。AACはlossy(波形の変化あり)の扱いです。一方、Advanced Audio Codingの資料を拝見すると「MPEG-4 Scalable To Lossless (SLS)」として2006年にAACでlosslessを扱うオプションが追加されていますが、実際に製品で使用されているかどうか不明です。音質は良好ですが、基本的にAACはlossy(波形の変化あり)という認識です。
aptXはCD音質(断言)
aptXの仕様を拝見すると、大変わかりやすいです。48kHz/16bit/LPCM対応と明記されていますので、CD音質(44.1kHz/16bit/LPCM)とほぼ同じです。
メーカーの仕様上、CD音質相当ですよ、と言われているようです。
音楽を聴くなら、最低でもこのレベルの音質が欲しいですね。
aptX HDはハイレゾ対応
CD音質以上が「ハイレゾ」と定義されています。
aptX HDの仕様を拝見すると。48kHz/24bitということで、ハイレゾ対応です。メーカーの仕様上、CD音質以上ですよ、と言われているようです。
周波数特性はCDと同じ(きめ細やかさ)ですが、よりなめらかな音圧を表現できる感じでしょうか。
aptX Low LatencyはCD音質で低遅延
aptX Low Latencyの仕様は、基本的にaptXと同じですが、遅延が40msec未満になるよう定義されています。
動画やゲーム向けということですが、遅延が少ない上に、高音質(CDと同程度)と言われています。
SBCのような周波数変換が必要なコーデックは、バッファリング(データの溜め時間)が必要なため、どうしても遅延します。aptX LLは、たとえばバッファリングを短くするようなアプローチで、ハードウェア的に高速に圧縮している感じです。aptXのブログに説明が記載されています。
LDACはさらに高い解像度に対応
aptX HDのサンプリング周波数が48kHzなのに対して、LDACは96kHzに対応しています。さらに上位のハイレゾということになります。990kbpsの伝送量に対応しているということで、なるほど高音質もうなずけます。
ワイヤレス環境で、じっくり音楽を聴くのに向いている感じでしょうか。
目的別に分類すると
こう比較してみますと。目的別では、次のコーデックが向いている感じがします。
- ハイレゾの音楽鑑賞は、aptX HDまたはLDAC。
- CD音質で十分なら、aptX、aptX Low Latency、AACなど。
- 動画鑑賞・ゲーム向けはaptX Low Latency一択。
- 通話はどれでも大丈夫。
あくまでも個人の評価であり、実際の音質は、仕様以外の他の要因、機器の設計や使用環境、どのような音楽を聴くか等によって異なります。
仕様上は対応していても部品が対応していない場合があったり(周波数特性など)、逆に音作りの処理が良く、仕様よりも良い音が聴こえる場合もあります。
仕様はあくまでもご参考に。
気持ちよく音楽や動画、ゲームを楽しめるように。
お好みのサウンドに合った、お好みの機器を選択されると宜しいかと思います。
aptX Low Latency、LDAC対応機器をお探しでしたら、宜しければこちらをご参照下さい。

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