- VPNサーバ機能付きWi-Fiルータはどれが良いのか
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- 令和二年(2020年)春夏
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- 2017年秋
- 2017年春
- 2016年秋
少しずつ暖かくなり。
引っ越しシーズンが到来しました。
今年はウイルス(人間に感染するほう)の影響で、いろいろと大変かと存じますが。
VPN機能付きWi-Fiルータの情報を記録しておこうと思います。
※20.3.27追記:
商品の画像・リンクが正しく表示されない現象が発生しております。製造や流通の停滞による影響かと思います。ご了承下さい。
目次
VPNサーバ機能付きルータを選ぶポイント
次のポイントを評価させて頂きたいと思います。
- VPNサーバ機能のレベル
- 自宅のネットワーク機器すべてに安全にアクセス:VPNリモートアクセス機能
- 自宅機器のアクセスが限定的(設定が必要):VPNではない独自のリモートアクセス機能
- 外出先で安全にインターネットを利用できる:VPNプロキシ機能(自宅のルータを経由してインターネットへアクセス可能)
- たとえばご自宅とご実家などLAN同士を接続:拠点間接続機能
- VPNのプロトコルの種類
- IPSecやOpenVPN等、新しい方式に対応しているか
- PPTP対応機種はiOSやmacOS、v6プラス(MAP-E)、transix(DS-Lite)環境では接続できません
- 維持費がかかるかどうか
- 動的DNS(DDNS)が無料
- 動的DNSが有料
- 固定IPを使えば動的DNSは不要になります。こちらはISP(インターネット・サービス・プロバイダ)のオプション契約(有料)になります。
※ここで申し上げる「安全に」は「ユーザ認証が必要でさらにパケットが暗号化される」意味になります。
令和二年(2020年)春夏 現行モデル
アイ・オー・データ機器
最新機種
- WN-TX4266GR
- VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
- VPNのプロトコル:IPSec
- 維持費:不要。iobb.netが無料で利用可能
最新のこちらの機種はIEEE802.11ac規格に対応しています。/Eが付くモデルと付かないモデルがありますが、オープン価格/保証期間が異なるようです。すべてIPSecプロトコルのVPNサーバ機能に対応しています。
通常のPPPoE接続のISP(インターネット・サービス・プロバイダ)をご利用の場合、こちらの機種をご購入頂けば問題ありません。ISPとの接続が「v6プラス、transixサービスを利用している」場合、VPNサーバ機能を使用できないため、注意が必要です。これは他のメーカーのWi-Fiルータも同様のようです。
2018年以前のモデル
WN-AX2033GR2
- VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
- VPNのプロトコル:IPSec
- 維持費:不要。iobb.netが無料で利用可能
2018年登場のこちらの機種もIPSecに対応しています。先程ご紹介のモデルよりも、少し前のものになります。
WN-AX1167GR
- VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
- VPNのプロトコル:PPTP
- 維持費:不要。iobb.netが無料で利用可能
こちらの2機種はPPTP対応になります。特別な理由が無い限り、前述のIPSec対応機種を選ばれたほうが安全かと思います。
BUFFALO
最新Wi-Fi 6(802.11ax)対応モデル
- WXR-5950AX12
- VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
- VPNのプロトコル:L2TP/IPsec
- 維持費:BuffaloダイナミックDNS(有料), DynDNS(有料), No-IP(無料プラン有り)
トライバンド対応モデル
- VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
- VPNのプロトコル:L2TP/IPsec
- 維持費:BuffaloダイナミックDNS(有料), DynDNS(有料), No-IP(無料プラン有り)
デュアルバンド対応モデル
- WRM-D2133HP
- VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
- VPNのプロトコル:L2TP/IPsec
- 維持費:BuffaloダイナミックDNS(有料), DynDNS(有料), No-IP(無料プラン有り)
通常モデル
- WXR-2533DHP2
- WXR-1901DHP3
- VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
- VPNのプロトコル:「L2TP/IPsec」または「PPTP」から選択
- 維持費:BuffaloダイナミックDNS(有料), DynDNS(有料), No-IP(無料プラン有り)
BUFFALOさんから待望のWi-Fi6、802.11ax対応のVPN Wi-Fiルータが登場しました。国内メーカ製で、高速な通信が可能なWi-Fi6対応、さらにVPNにも対応ということで、機能性も十分で、さらに安心化があります。
BuffaloさんのVPNサーバ機能を持つすべての機種がL2TP/IPSecに対応していますが、「(ルータを設置するご自宅が)IPv6接続時にはご利用頂けません。」との記載がありますのでご注意下さい。
No-IPのアカウント登録は宜しければこちらの記事を御覧ください。
ASUS
最新Wi-Fi 6(802.11ax)・IPSec対応モデル
RT-AX3000
RT-AX88U 11ax
RT-AX92U
- VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
- VPNのプロトコル:OpenVPN、PPTP、IPSec
- 維持費: ASUS DDNS(無料)、DynDNS(有料)、TZO(有料)、No-IP(無料プラン有り)、他
Wi-Fi 6対応で、かつIPSecに対応するモデルも登場しました。機能・セキュリティともに性能が高いモデルになります。
GeForce Now・AiMesh・VPN Fusion対応モデル
ROG Rapture GT-AC2900
- VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
- VPNのプロトコル:OpenVPN、PPTP、IPSec
- 維持費: ASUS DDNS(無料)、DynDNS(有料)、TZO(有料)、No-IP(無料プラン有り)、他
GeForce Now、AiMesh、VPN Fusionに対応した、デュアルバンド ゲーミングルーターになります。新しい技術であるGeForce Nowは、クラウドゲーミングに特化したサービス、VPN Fusionは、おうち/職場LANから透過的なVPNアクセスが可能な技術で、セキュリティを重視したインターネットアクセスが可能になる技術のようです。
AiMesh対応ゲーミングルータ
- GT-AC5300
RT-AC88U
- VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
- VPNのプロトコル:OpenVPN、PPTP、IPSec
- 維持費: ASUS DDNS(無料)、DynDNS(有料)、TZO(有料)、No-IP(無料プラン有り)、他
こちらのゲーミングルーター3機種は、OpenVPNのほかIPSecに対応しているようです。仕様ページはOpenVPN、PPTPのみ記載がありますが、コメント欄 はなくそ さんから頂いた情報から、IPSec対応と判断させて頂きました。
AiMesh・IPSec対応モデル
ZenWiFi CT8
- VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
- VPNのプロトコル:OpenVPN、PPTP、IPSec
- 維持費: ASUS DDNS(無料)、DynDNS(有料)、TZO(有料)、No-IP(無料プラン有り)、他
こちらはAiMesh対応の通常のルータになります。IPSec・トライバンド対応のZenWiFiが登場しました。
AiMesh対応モデル
RT-AC68U
- VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
- VPNのプロトコル:OpenVPN、PPTP
- 維持費: ASUS DDNS(無料)、DynDNS(有料)、TZO(有料)、No-IP(無料プラン有り)、他
こちらはIPSec非対応の機種になります。
ビジネス用モデル
BRT-AC828
- VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
- VPNのプロトコル:IPSec、OpenVPN、PPTP
- 維持費: ASUS DDNS(無料)、DynDNS(有料)、TZO(有料)、No-IP(無料プラン有り)、他
通常モデル
RT-AC59U(B)
RT-AC65U
RT-AC85U
- VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
- VPNのプロトコル:OpenVPN、PPTP
- 維持費: ASUS DDNS(無料)、DynDNS(有料)、TZO(有料)、No-IP(無料プラン有り)、他
こちらはメッシュシステム非対応のモデルになります。
Synology
- Synology MR2200ac
- VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス、拠点間接続
- VPNのプロトコル:WebVPN、SSL VPN、SSTP、OpenVPN、L2TP/IPSec、PPTP、Site-to-Site(拠点間接続)
- 維持費:Synology QuickConnect(無料) および Dynamic DNS (DDNS)
- Synology RT2600ac
- VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス、拠点間接続
- VPNのプロトコル:OpenVPN、L2TP/IPSec、PPTP
VPN Plus Server利用時:WebVPN、SSL VPN、SSTP、OpenVPN、L2TP/IPSec、PPTP、Site-to-Site(拠点間接続) - 維持費:Synology QuickConnect(Synology DDNS)(無料)
2018年12月、Synologyさんからトライバンドのメッシュ対応Wi-Fiルータ、MR2200acが発売されました。仕様を拝見したところ、各種プロトコルに対応するほか、VPNサーバ機能は拠点間接続にも対応しているようです。たとえばご自宅とご実家など、同一機種を2台購入して拠点間接続することで、両方のLANに接続されたすべての機器がお互いに通信できるようになります。
NETGEAR
最新機種のWi-Fi6(802.11ax)対応モデルを含めて、すべてOpenVPNに対応しているようです。
NETGEARさんのWi-Fiルータは、VPNプロキシ機能を搭載したモデルが存在するようです。確認次第、追記させて頂こうと思います。
最新Wi-Fi 6(802.11ax)対応モデル
- NIGHTHAWK RAX20
- VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
- VPNのプロトコル:OpenVPN(※確認中)
- 維持費:NETGEAR DDNS(無料)、No-IP(無料プラン有り)、DynDNS(有料)
こちらの5機種は、Wi-Fi6対応の最新機種になります。AX1800、AX3000、AX6000(RAX80)、AX6000(RAX120)、AX11000の順で、同時接続数が24台から72台まで選択できるようです。
メッシュ対応モデル
- VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
- VPNのプロトコル:OpenVPN
- 維持費:NETGEAR DDNS(無料)、No-IP(無料プラン有り)、DynDNS(有料)
NETGEARさんのトライバンド メッシュWiFiシステム4機種が、OpenVPNに対応しているようです。Wi-Fi 6対応のメッシュルータ、AX6000が新たに追加されたようです。
ゲーミングルータ
NighthawkX4S R7800-100JPS
- VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
- VPNのプロトコル:OpenVPN
- 維持費:NETGEAR DDNS(無料)、No-IP(無料プラン有り)、DynDNS(有料)
こちらはゲーミングルータになります。Dynamic QoS等ゲーム向けに最適化された機能が搭載されています。
通常モデル
上から新しい順になります。
- VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
- VPNのプロトコル:OpenVPN
- 維持費:NETGEAR DDNS(無料)、No-IP(無料プラン有り)、DynDNS(有料)
上記の4機種が、OpenVPN対応の通常のWi-Fiルータのようです。
TP-LINK
TP-LINKさんのWi-Fiルータは、VPNプロキシ機能を搭載したモデルが存在するようです。確認次第、追記させて頂こうと思います。
最新Wi-Fi 6(802.11ax)対応モデル
AX11000 Archer AX11000
AX3000 Archer AX50
- VPNサーバ機能のレベル:リモートアクセス
- VPNのプロトコル:OpenVPN、PPTP
- 維持費:TP-Link DDNS(無料)、DynDNS(有料)、No-IP(無料プラン有り)
最新のWi-Fi 6対応ルータは無線の速度も高速ですが、WAN端子が2.5Gbpsに対応したモデルもあり、有線接続の速度も高速のようです。
ゲーミングルータ
- Archer C5400X
- VPNサーバ機能のレベル:リモートアクセス、VPNプロキシ機能搭載
- VPNのプロトコル:OpenVPN、PPTP
- 維持費:TP-Link DDNS(無料)、DynDNS(有料)、No-IP(無料プラン有り)
通常モデル
Archer C2300
Archer C1200
Archer C3150
- VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
- VPNのプロトコル:OpenVPN、PPTP
- 維持費:TP-Link DDNS(無料)、DynDNS(有料)、No-IP(無料プラン有り)
2019年9月発売のArcher C4000ほか6機種が、通常モデルの中でVPNサーバ機能に対応しているようです。
下記の2機種、Archer A10・Archer C7は、後からVPNに対応されたようです。
Archer C7 V5
Archer C9は、V5からVPNに対応されたようです。
Archer C9
NEC
WG2600HP3
- VPNサーバ機能のレベル:限定的(設定が必要のようです)
- VPNのプロトコル:VPNではない「リモートアクセス」機能のようです。
- 維持費: ホームIPロケーション(無料)
NECさんの現行機種は「Aterm WG2600HP3」のみ「ホームIPロケーション」によるリモートアクセスに対応しているようです。VPNではありませんが、ご自宅の機器にアクセスが可能になります。
Wi-Fi 6対応の「WX6000HP」「WX3000HP」はリモートアクセスに対応していないようです。
傾向など
令和二年春。いちばん気になる話題は、Wi-Fi 6及びWi-Fi 6E対応の機種がどれか?かと思います。
令和元年(2019年)と比較して、国内メーカは、Wi-Fi 6対応機種に変化は見られませんでした。
一方、海外メーカは、Wi-Fi 6対応モデルが続々と登場しているようです。Wi-Fi 6搭載機種の選択肢が増えていますが、Wi-Fi 6E(6GHz帯対応)モデルは、現時点では登場していないようです。
トライバンド・メッシュ対応機種として、ASUSさんのZenWiFiが登場しました。Lyraシリーズがカタログから消えたようですが、メッシュ対応機種も何かトレンドに変化があるのかもしれません。
NetgearさんやTP-LinkさんのWi-Fiルータは、VPNプロキシ(自宅経由でのインターネット接続)に対応した機種が増加傾向にあるようです。
このあたり、今後調査を行い、記事に追記していこうと思います。
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