macOSで日本語ロケールのPostgreSQLを動かすには

macOSでPostgreSQLの日本語データベースを作成、ネットワークからアクセス可能にする設定を記録しておこうと思います。


macOSのPostgreSQLインストール手順 Homebrew版

PostgreSQLのインストール

OSはmacOS High Sierra 10.13.6を使用しました。

PostgreSQLのインストールはhomebrewを使用させて頂きました。

  1. Homebrewをインストール、アップデートします。
    /usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
    brew update
  2. PostgreSQLをインストールします。
    brew install postgresql

    2018年11月25日現在、PostgreSQL Ver.10.5がインストールされたようです。

既定でインストールされるデータベースのロケールは、en_US.UTF-8のようです。日本語ロケールのデータベースを作成しておこうと思います。


日本語ロケールのデータベース作成

  1. 既定のデータベースをリネームしておきます。
    mv /usr/local/var/postgres /usr/local/var/postgres.orig

  2. 日本語のロケールが使用可能かどうか、確認しておきます。
    locale -a |grep ja

  3. ロケールオプションつきでデータベースを作成します。
    initdb /usr/local/var/postgres --locale ja_JP.UTF-8

ネットワークアクセス設定

postgresql.confファイル

  1. postgresql.confファイルを編集して接続可能なIPアドレスとポート番号を設定します。
    vi /usr/local/var/postgres/postgresql.conf

    最終行に次の2行を追加しました。

    listen_addresses = '*'
    port = 5432

    この場合、すべてのIPアドレス(*)から接続できる設定になります。


pg_hba.confファイル

  1. pg_hba.confファイルを編集して認証設定を行います。
    vi /usr/local/var/postgres/pg_hba.conf

    最終行に次の1行を追加しました。192.168.123.0/24の部分は、ネットワークに合わせて適宜変更する必要があります。

    host    all     all     192.168.123.0/24        trust

    すべてのデータベース、すべてのユーザに、指定したIPアドレスからアクセスできる設定になります。


サービスの起動

  1. インストール時に表示されたメッセージを参考に、サービスを起動します。
    brew services start postgresql

コピペ用に停止・再起動も記載致します。

brew services restart postgresql
brew services stop postgresql

psql -lコマンドでデータベース一覧を表示すると、先程作成した日本語ロケールのデータベースを確認できます。


pgAdmin4のインストール

Webブラウザからデータベースの管理が可能になるpgAdminを動かそうと思います。

Homebrew caskでインストールが可能のようです。

brew cask install atom
brew cask install pgadmin4

アプリケーションフォルダにインストールされたpgAdmin4を起動すると、Webサーバとして動作するようです。

dockerを使用する場合は、次の手順になります。

  1. docker をインストールします。
    brew cask install docker
  2. docker-compose.yamlファイルを作成します。
    mkdir pgadmin
    cd pgadmin
    vi docker-compose.yaml

    次の内容になります。

    version: '2'
    services:
      adm:
        image: dpage/pgadmin4:latest
        volumes:
          - ./pgadmin:/var/lib/pgadmin/storage:z
        ports:
          - "80:80"
          - "443:443"
        environment:
           PGADMIN_DEFAULT_EMAIL: <ユーザ名>
           PGADMIN_DEFAULT_PASSWORD: <パスワード>
  3.  docker-composeコマンドで起動します。
    docker-compose up -d

PostgreSQLの管理ユーザは、macOSのユーザになりますので、特に作成する必要はありませんでした。

データベースの管理は、コマンドラインの他に、pgAdminによるGUIでの操作も可能ですので、各種操作が簡単にできそうです。

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