熱溶解積層方式の3Dプリンタを使っていて実際に遭遇したトラブルを記録しておこうと思います。
目次
3Dプリンタで印刷できないトラブルいくつか
印刷開始後のTHERMAL RUNAWAYエラー
このエラーは、どうやらエクストルーダー(押出機)の温度が急激に低下すると発生するようです。
ターボファンの吹出口がエクストルーダーに向いていると、温度が10度以上低下する場合があります。具体的には、設定温度230℃に対して、220℃くらいまで急激に下がると、エラーが発生するようです。
対策として、ターボファンの吹出口の向きを、エクストルーダーではなく印刷物に向けると発生しなくなりました。
エクストルーダーからカチカチ音がする
印刷物がスカスカ、エクストルーダーから出るフィラメントが少ない
原因が2つありました。
- エクストルーダーのフィラメント送り用のギアに、フィラメントの細かいカスがついて滑っている。
- エクストルーダーのノズルまたはパイプが詰まっている。
フィラメントが正常に押し出されないと、カチカチ音がしたり、さらにフィラメントが削られてギアが滑るようになるようです。
対策として
- エクストルーダーのギアをブラシ等でこまめに掃除する。
- ノズルとパイプを交換または清掃して詰まりを解消する。フィラメントをセット後、手で押してスムーズに出てくることを確認する。
このような方法が有効のようです。
ノズルは0.3mm、0.4mm等がありますが、適合するマイクロドリルでクリーニング可能のようです。
通常、フィラメントは1.75mmかと思いますので、パイプの詰まりは1.5mmのドリル刃とピンバイスで行えそうです。
3Dプリンタの使い始めは順調でも、長く使っていると、トラブルが発生するようです。
予備の部品やメンテナンス用具もある程度揃えて、トラブルに対処しながら印刷致しましょう。