自分用の覚書で恐縮です。
おうちの少し古めのMac miniに、macOS High SierraとWindows 10をインストールする手順を記録しておこうと思います。
ディスクドライブを1台のみ接続
対象のMac miniは、2.5インチのSSDまたはHDDを2台内蔵可能です。
Windowsをインストールする場合、ドライブが2台接続されていると、次のようなエラーが表示されて、インストールできない場合がありました。画面はWindows 7のインストール時に表示されたエラーですが、Windows 10の場合も同様なエラーで進めなくなりました。
ドライブ0側にEFI領域が作られるため、インストール作業の前に、ドライブ1を取り外し、ドライブ0のみ接続した状態にしました。
ドライブ1は、Mac miniを正面から見た場合に上側、分解して本体をひっくり返した場合、下側のドライブになります。ロジックボードから、SATA端子のコネクタを外しておく感じです。
ドライブを取り外すのは大変かと思いますので、コネクタをマスキングテープで絶縁する方法をお勧め致します。macOS High Sierraのクリーンインストール
本体の電源を切り、command + Rキーを押しながら起動します。インターネット経由で、macOSユーティリティのダウンロードが開始されます。ダウンロードが完了すると、下記のメニューが表示されます。クリーンインストールする場合、「ディスクユーティリティ」でドライブのパーティションをすべて削除するか、「消去」をクリックしてパーティションをフォーマットします。起動したmacOSユーティリティのバージョンにより、画面が異なる場合があるようです。
パーティション削除/フォーマット後、「macOSを再インストール」でmacOSをインストールします。
macOS High Sierraをインストールできる場合
「macOSを再インストール」をクリックして、High Sierraをインストール可能な場合、そのままインストールして完了となります。
OS X Lionのインストールメニューが表示された場合
Mac miniを完全に初期化して、新しいドライブを取り付けた場合、OS X Lionのインストールメニューが表示される場合があります。
この場合、次のステップでHigh Sierraにアップグレードする流れになります。
- OS X Lionをインストール
- OS X El Capitanにアップグレード
- macOS High Sierraにアップグレード
OS X Lionのインストール
最初に、画面の指示に従って、OS X Lionをインストールします。インストール中にログを表示すると、進行状況がわかりますが、ダウンロードに3時間くらいかかりました。※時間はインターネット接続環境により異なります。
OS X El Capitanへのアップグレード
OS X Lionインストール後、SafariでOS X El Capitanアップグレードページを開きました。ページ上のリンクから、App Storeページを開き、El Capitanのダウンロードを開始します。ダウンロード時、Apple IDによるログインが必要でした。ダウンロード完了後、画面の指示に従って、El Capitanへアップグレードを行います。
macOS High Sierraへのアップグレード
OS X El Capitan起動後、同様にSafariでmacOS High Sierraアップグレードページを開きました。画面中程の「こちらのリンクを使って、App Storeから入手」リンクをクリックします。El Capitanの場合、「ダウンロード」をクリックすると、エラーが表示されてダウンロードできませんでした。別途iTunesを起動し、Apple IDでログインしておきます。これでmacOS High Sierraのダウンロードが可能になりました。画面の指示に従って、macOS High Sierraへアップグレードすることができました。
Windows 10のインストール
最終的にWindows 10をインストールするわけですが、最初にWindows 7をインストール後、次の流れでアップグレードを行いました。
- Boot CampアシスタントでWindows 7またはWindows 8をインストール
- ネットワークドライバとチップセットドライバをインストール(BootCampはインストールしない)
- ライセンス認証
- Windows 10へアップグレード
- 他のドライバをインストール
Windows 7のインストール
Windows 7のインストール用isoイメージを用意し、macOS High SierraのBoot Campアシスタントでインストールを開始します。8GB程度以上のUSBメモリーを用意し、画面の指示に従い、インストールディスクを作成後、パーティション作成、インストールを行いました。
ネットワークドライバとチップセットドライバのインストール
BootCampサポートソフトウェアは、こちらのページからダウンロードできるようです。
Mac mini Mid 2011用の最終版と思われる、Ver.5.0.5033をダウンロードしました。BootCamp本体はインストールせずに、次の2つのドライバのみインストールしました。
- BootCamp\Drivers\Broadcom\BroadcomEthernet64.exe
- BootCamp\Drivers\Intel\Chipet\Setup.exe
これで有線LANでインターネットが使用できる状態になりました。
BootCamp本体をインストールしてしまうと、Windows 10アップグレード後、ログインすると再起動してしまい、どうにもならなくなりました。BootCamp本体はインストールせずに進めたところ問題ありませんでした。
Windowsライセンス認証
プロダクトキーを入力して、忘れずにライセンス認証を行っておきます。
Windows 10へアップグレード
こちらのページから、Windows 10へのアップグレードを行いました。
ツールをダウンロード後実行して、画面の指示に従ってアップグレードしました。
アップグレード後のWindows 10バージョンは1903(May 2019 Update)のようです。
他のドライバをインストール
Windows 10のアップグレード後、先程ダウンロードしたBootCampサポートソフトウェアの各種ドライバをインストールしました。
HDMI端子のオーディオ用ドライバが認識されなかったため。こちらからドライバをダウンロードさせて頂きました。
DisplayAudioフォルダのドライバをインストールしたところ、図のように正しく認識され、ディスプレイでサウンドを再生することができました。
最後に取り外しておいた2台目のディスクドライブを取り付け、パーティションを作成しましたが、特に問題なくmacOS High SierraとWindows 10が使用できています。
とはいえ、Windows 10はサポート外かと思いますので、こちらはご参考資料ということでお願い致します。