JETSON NANO開発者キットにVNC接続するには vino版

JETSON NANO開発者キットに、有線LAN経由でVNC接続する手順を記録しておこうと思います。


JETSON NANO開発者キットのVNC接続手順 vino版

基本的な設定手順は、JETSON NANO開発者キットへログイン後、/media/<ユーザ名>/L4T-READMEディレクトリにある、README-vncに記載されています。

下記の手順でvinoをインストール後、設定を有効にしますが・・・。

sudo apt update
sudo apt install vino
export DISPLAY=:0
gsettings set org.gnome.Vino enabled true
gsettings set org.gnome.Vino prompt-enabled false
gsettings set org.gnome.Vino require-encryption false

Ubuntu 18.04では「gsettings set org.gnome.Vino enabled true」が廃止されたようです。

一方、GUIから有効にするため、System Settings→Desktop Sharingをクリックすると・・・。時間を止めるスタンドか何かが住んでいるのかも。orzというわけで、別の方法を模索しました。

下記のコマンドラインで設定すると、うまく有効にできるようです。

  1. vinoをインストール後、README-vncの内容を設定してみました。
    sudo apt update
    sudo apt install vino
    gsettings set org.gnome.Vino prompt.enabled false
    gsettings set org.gnome.Vino require-encryptsion false

    そうですか、Vino、大文字とは。

  2. nmcliコマンドで、有線LANのUUIDを調べます。
    nmcli connection show
  3. dconfコマンドで、vino-serverコネクションの有効化リストに、2番で調べた有線LANのUUIDを登録します。
    dconf write /org/gnome/settings-daemon/plugins/sharing/vino-server/enabled-connections "['<有効にするネットワークのUUID>']"

  4. vino-serverを起動しました。
    export DISPLAY=:0
    /usr/lib/vino/vino-server

以上で設定完了です。

TCPポート番号5900でVNC接続が可能になったかと思います。ファイアウォールやSELinux等の設定は、特に必要ないようです。

他のPCからVNCビューアで接続すると。このような感じで、デスクトップを表示できるようになりました。


気になるのは、カメラを接続してnvgstcaptureコマンドを実行したとき。

VNC経由では映像が表示されませんか。そうですかー。

VNCが完全にコンソールの代わりになる、というわけではないようですが。

プログラムのビルドや何やらは、VNCで接続してできるかと思いますので。

宜しければ設定をお試し頂ければと思います。

ちなみにimagenet-cameraはVNCで表示できるようです。

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